セビージャひるね暮らし(13)
※2021年の記録です。
9.28 火 晴れ España旅行第13日目 Sevilla
7時台まで熟睡。さらに二度寝して9時過ぎまで。
トレーニングをすることにより、初めての場所が「うち」になる。そこがプリズンであったとしても。ドゥチャールセ。石鹸が必要だな。洗濯機を初めて回してみる。
朝食は、目玉焼き。きのこ炒め。トマテとキュウリと葉野菜のエンサラーダ。スモデナランハ。パン。鍋で沸かしたお湯のcafé。
ニューズピクスにコメ。
何か疲れてる。旅に出てはや2週間近く。あれこれ溜まっているのかもしれない。
12時過ぎに徒歩出立して、セタス(きのこ)ことメトロポリへ。中の地階がメルカドになっていたんだ。肉屋、魚屋などあれこれ見回って、赤魚のフィレ2枚購入。2.43。小銭でキッチリ払う。魚買うのは初めてだが、こんくらいの買い物は当然できるようになっている。
13時半過ぎに帰宅して、昼食は赤魚のソテー。塩胡椒してフライパンで焼く。皮が縮んで丸まってしまったので、転がし焼き。十分に火を通す。それに葉野菜。酒は白ビノ。魚は、食えんことはないかレベル。ま、日本人としては、だ。キロ12.80エウロスってことは、グラム166円。牛肉と変わらんお値段。
赤ビノ追加、の15時過ぎ。
ニュピコメ。
シエスタして目覚めたら17時前。その後もしばしベッド内でゴロゴロ。疲れがけっこう取れたような気がする。
18時15分に徒歩出立。プラノ(町地図)持参で現在位置をしっかり把握しながら歩いてみる。メトロポリの道を先まで行き、大通りの手前まで。ここらへん、前に来たことがあるぞ、と思い出す。大通りを渡って、サンタ・フスた駅まで歩いてみる。相変わらずでかい駅。…変わるわけねえか(笑) 10月11日のマドリ行きのビジェテも買っちまうか、とふと思ったが、そこそこの行列なのでやめた。しかし、一週間前までには買っておいたほうがいい。忘れないように。
帰路は大通りをサン・アグスチン広場で右折。狭い道をつるつる歩いてく。ところどころでプラノを確認する。スマホじゃなくて地図見ながら歩いてる人間なんざ、おいら一人だよな。シェルペス通りに当たったので、そっから先は目をつぶっても歩ける。19時50分頃、ヌエバ広場にたどり着く。
で、晩飯前にちょいバルと、近所を模索してみる。闘牛場の横道に面したバルに入ってみる。結果、ハズレ。客あしらいがじぇんじぇんダメ。たかが立ち飲みなのに細かく場所を指定するし、タパスのカルタ(メニュー)は?と訊いたら、カウンターに貼ってあるQRコードで検索しろ、と。そのコードが破れてて、別の場所のを読まなきゃ分からない。わざわざリーダーをインストールして見てみたが、「エンサラーダ 2.5エウロス」とか、そんな「字」しか出てこないダメサイト。何中華、よくある「観光地の、客を小馬鹿にしてる店」だ。カーニャ1杯で2エウロスもボリやがったのもむかつく。二度と入らないのは当然だが、これで3回外してるんだよな。バル的にはダメなエリアなのかも。
カルフールでプチ買い出し。トマテ、缶セルベッサ、それに「Yatekomo」(ジャテコモ? 意味不明。何となく日本語風の名前をつけてみました、てか)なるカップ麺。2.18。ついに手を出してしまった。前に嫁さんと一度買って食って「日本のカップ麺の足元にも及ばない」と論評した記憶がある。でも、何中華、食生活に変化をもたらしたいわけさね。
一度帰宅したところでビノをほぼ切らしているのに気がつく。再出立。サラゴサ通りを歩いて、先の「橋の通り」のマス(スーパー)で赤ビノ1本仕入れてくる。2.40。
で、晩飯は赤魚のソテー。マッシュルーム炒め。キュウリと葉野菜のエンサラーダ。酒は白ビノ。缶セルベッサ。
ロサからメール。30日13時半にヌエバ広場で待ち合わせということに。アパルタメントへも来るってさ。軽く片付けておいたほうがいいニャー。飲み物も買っておくとか。ポテチとかも。明日考えよう。返事も明日朝する。
赤ビノ、そしてYatekomoだ! …食った。ケソ味がしつこい。お醤油垂らして味を整える。魔法(味の素)をしっかり摂取する。カップは紙とプラスチックに分離するのね。なるほど。しっかし、この界隈、リサイクルゴミ箱が無いんだよな。どうしよう?
昨日までの家計簿をつける。じぇんじぇん安上がりに暮らしているのは確実なこと。わざわざ旅費遣ってセビージャまでやってきて、日本よりずっと安く暮らして自己満って何なの、とも思うが、それでいい。
今回の旅の目的は「暮らす」こと。だから観光はしない。町を歩き回るだけ。つか、「名所」はもう全部観てる。カテドラルもアルカサルも「黄金の塔」も古文書館もスペイン広場も。お上りさんだって、はとバス乗るのは1回で十分でしょ? ロス・ガジョス(老舗のフラメンコ・タブラオ)とか闘牛(セビージャじゃ観たことない)は、一人で行ってもつまらん。嫁さんと一緒の時に行く。レスタウランテも。
にしても、3年前より身体がしっかりできてるし、「歩く」ことに長けているのはありがたい。嫁さんに付き合って日々歩き回り、池袋往復の12kmくらいはチョロくなってたおかげ。セビージャは都会だが、旧市街を主に見るべき場所は徒歩圏内に収まっている。それがいい。だから「滞在先」に選んだ。
晩年こそ足腰が基本だな。自分の場合、46歳になった翌月に自転車に乗り始めたのが「福音」だった。そして3年前の58歳から始めた筋トレ。それと並行しての「歩き」。シャオミーのMiバンドつけて1年半か。「一念発起」したり、大枚叩いてライザップ始めたりの必要は無いんだ。まずはごく簡単に始めて、しつこくしつこく続けていくこと。「継続は力」は金言。
年を取れば肉体も精神もどんどん弱くなっていく。ちんこ不如意だし新しいことに積極的に取り組む意欲も減退する。だけど身体を鍛えることはできる。朝の30分間、そして最低8000歩は「歩く」ことで。ちなみに今日は1万7347歩だ。ノルマの倍以上。
歩くには、都会暮しが絶対必要。田舎はダメ。どこに行くにもクルマを使い、足腰が弱る。高齢になりクルマが運転できなくなったら、家から出られなくなる。都会は徒歩圏内に必要なすべてがある。何なら自転車でもいい。必然的に身体を動かすことになる。そういう意味じゃ、セビージャは東京以上に、爺婆が住むのに理想の都会。