怒る事
私は本来、怒りっぽい人間だったのかもしれない、と最近思う。
自分の怒りに鈍感になったのは、もとい、鈍感のふりをする様になったのは、大人になってからだ。
「まあまあ、そんなに怒らないで大人になりなよ」なんてしたり顔で言う自称大人が大嫌いだ。
私達は大人だから怒らないのでは無い、お前みたいな奴がいるから怒らないんだ。
普段それほど、プライベートで怒る事は無い、そういった環境に身を置いていない。
(仕事は別、仕事にはある程度の喜怒が必要だと思ってる)
日頃頻繁に会うのは夫と、もう20年来の友人ぐらい。
大人になって大人とだけ暮らしていけるのは、ひどく心地よく、平和だ。
例えるなら(温度は別として)冷凍庫の様なものだ、何も変わらない、しんとして、密閉された空間。思考まで停止しそう。
だから、自分の怒りにびっくりしまう事がある。
どうやら私は、本来、怒る、人間だった様だ。忘れてた。
全然親しいと思っていない人が親しげにしてくる事がよくある。
「あなたの事わかるわ、あなたってこういう人よね?わかる。わかる。私もよ。」
ーおまえ、だれやねんー
全然知らない人に、「あなたってこういう人よね」と言われると腹が立つ。
「あなたのそういうところ、私好きよ」なんて言われるとのたうち回りたくなる。
「あなたを思ってるいうのよ?ここは、もうちょっとこうしたら?あなたなら出来るわ」なんて言われると、反吐が出る。
どうやら私は恵まれていて、私の周りには他者を土足で評価する様な奴はいない様だ。
そういって、土足で入りながら保険をかける
「ごめんなさい、ちょっと言葉が悪かったかしら?誤解よ?あなたを思ってるの、悪気はないのよ?」
ーごめんなさいは魔法の言葉かー
誰かを評価するには、評価する側も真向からリスクを負うべきと私は思う。評価を評価されるリスクだ、おまえだれやねん?と言われるリスクだ、怒られるリスクだ。嫌われるリスクだ。
ごめんなさいと謝られたら、許さなければいけない世の中なんか糞食らえだ。
しかし私は、現社会を生きている大人の様な物なので。
「えー?大丈夫だよー?別にー」
なんてヘラヘラしながら笑うんだ。
糞だし嘘つきだから。
いや 怒るのは疲れる事だから、おまえなんかの為に、少しのエネルギーも使ってやらない。
ー鈍感なふりをせよー
ところで、面白いと言われる事が多い私は、親しい人間にはめんどくさいと言われる事も多い。なんだかな。
人の事なんて簡単に「わから」無いし、わかったふりをするなら覚悟しなさいね?って話。あと、私を「思って」いらないよ。
おわり
愚痴です。すみません。あ、謝っちゃった。許して。
追記 SNSなどで、もう完全に面白いしすごい友達になりたいって思う事が、私にだってある。そういう人はwelcomeなんだから、結局相手なのだろう。でも、そういう人は土足で荒らすタイプでは無いので、そういう事なのだろう。
追記2 だいたい、この人と友達になりたいなと思う人に「こう」変えた方が良いなんて微塵も思わない。