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人参準備 石灰

このあたりから気温も上がってきて作業がつらい時期になってきますが8月末のニンジン播種に向けて準備をしていきます。
前回に引き続き作土層を広げることを意識しながら同時に石灰等を混ぜ込んで人参の好む状態に酸度調整していきます。目標はph6前後で・・・

生石灰、消石灰、炭カル、貝化石、牡蠣殻なんて名前で売られていたりこの成分が含まれている資材として売っていると思いますのでこれをまきます。どれをどれだけまきますかってことに対しては生石灰、消石灰は強く炭カル、貝化石、牡蠣殻は弱いとか即効性、持続性とか色々ありますが“おまじないだと思ってまく”ということでいいかと思います。
播種予定地のphがわかるようでしたら使う資材やその量を調整していい感じにしてやるとよりよいですがとりあえずまいてあればヨシです。半年から1年以内に他の作物を栽培していてすでに資材が入ってますという場合はサボってもヨシです。

なんでこのような作業をするのかについてですが、これまた乱暴に説明すると日本の土壌は酸性に傾いているケースがほとんどでそこにアルカリ系の資材をいれると人参の好む弱酸性に矯正されます。そんな状態をつくると人参も居心地がよくて食事もいっぱいとるし成長もいいです。ということになっているので、そもそも現在の土の状態がわかっていないといけないわけでそのためには土壌診断をするか酸度計で・・・人参専業でやりますって方以外はそこまでしなくてもいいかなと思っています。

作業は雨が上がって2日くらいたったころ圃場を歩いて足が沈まないくらい、機械で作業される方はタイヤに土がついてこないくらいの日を狙ってまきます。白い粉状のものは土がうっすら白くなるくらい大体均等にまきましたら土をおこして混和していきます。土の上にある雑草をすき込みながら耕土層が広がるように混ぜます。固くて大きな土の塊がでてきたら少し崩しておきます。土の中に空気を含ませるような感じと言ったら伝わるでしょうか。播種日に土中は隙間が多くて表面は細かく平らになるよう目指してなるべくフカフカに
あまり乾いた固い土の時に作業すると重労働なので土を掘り起こしたら少し湿っているくらいが経験上おすすめです。

堆肥を使用される方や肥料の同時蒔きをされている方は土中にガスが発生すると聞き及んでいますので堆肥をまいて1週間おいて石灰また2週間おいて元肥のように少しタイミングをズラすとリスクが減るように思います。

播種予定日から逆算して2週間前には元肥をいれますので7月半ばから下旬までには作業を終わらせておきたいところです。

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