「はい、こちら忍者ラブレター、受付窓口でございます」 最近バイト先で知り合った伊賀さんに聞いたところによると、忍者が手紙を届けてくれる招待制のサービスがあるらしい。確実に相手に届くから「ブロック」されている相手にも送れるんだよ、忍者はお堀をこえて城に侵入できるからね、と伊賀さんは招待コードをポンとくれた。伊賀さんはパソコンばかり触っている変わった人だが、休憩時間によく話につきあってもらっている。 「審査のため、あなた様とお送り先のお相手について質問していきます」 ウソをつ
【今日の検索】安普請 やすぶしん、と読む。あまり金をかけずに家を建てること。そうして建てた上等でない家。前後の文脈から意味は想像できたが、読み方知らなかった。
【今日の検索】十重二十重 とえはたえ。幾重にも重なること。読めなさそうで読めたが意味は知らなかった。
【今日の検索】四つ辻 二本の道が十字形に交差している所。「火のないところに煙は」に出てきた。
【今日の検索】掌編 しょうへんと読む。短い文芸作品のこと。
【今日の検索】薬研 やげん、と読む。薬をごりごり磨るやつ。薬研坂ってなんで言うのかな、というところから。
【今日の検索】行旅死亡人 こうりょしぼうにん、と読む。引き取り手がいない、誰かわからない死者のこと。本を見かけて読み方が気になったので。
(2020/11/03 加筆修正しました) よく行く本屋ではAI関連の並びに置いてあり、そこらへんの棚が好きな私は発売当初から気になっていたんですが、なかなか入手するまでに至らず、結局図書館で偶然の再会を果たしたのをきっかけに読みました。 プログラミングと贖罪ストーリーはシンプルだけど、「ロボットに指示を出す=プログラムを書くとはどういうことか」と「自分がしてしまった過ちとどう向き合うか」とが、並行して語られていて、今までに読んだことのない読後感でした。 王子やら魔法使