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書活302日目*宿題問題以前の問題。

「頭が痛い…」
娘がそう言って薬を服用したあと、眠ってしまいました。

その前に娘ととある宿題について言い争いをしていました。宿題の内容は、英語の教科書の音声を聞くことと読むこと。

条件として聞く時は、教科書の文字を見ながら(指でなぞるのがベスト)聞くこと。聞くと読むは5回ずつ。

かくいう娘はというと、寝転がったまま教科書を丸め、ペットボトルを咥えながら聞いたり読んだりするスタイル。しかも1回で終了。

さすがにこれは注意して良いだろうと判断。先生からの条件を確認しながら伝えると、それが気に食わなかった様子。

机に置いた教科書から遠ざかり、腕組みしたまま頑なに動きません。何度も促すも途中からペットの犬にちょっかいを出してしまいました。

「なぜやらないの!?」

無言

「どうして動かないの?」

「はい、そうですね!!」

ああ、ダメだこりゃ…。何もかもを放り出したくなりました。放っておけばいいとよく言われます。そうなのです、私の宿題ではないのだから何も言わなくてもいいと思うのです。

補足として、娘は発達障害グレーゾーン。やらなければならないことは漠然と知っているようですが、では一体何からやればいいのかがわからなくなるそうで常に課題の前で困っているのです。

まだ私自身も納得いってないのが、側から見ればサボっているように見えてしまうこと。一般的というよりも娘がどう思っているのかが知りたかったのです。

「なんで宿題をやらないの?わからないから?」
「やりたくないから」
「なんでやりたくないの?」
「めんどうだから」
「めんどうなのはなんで?」
「めんどくさいからめんどくさいの!それ以上でもそれ以下でもないの!!」

涙をこぼしてまた、だんまりを決め込んでしまった娘。

面倒だと言ってもやらなくてはいけないことだというのはわかっているはずなのです。しかし脳みそも体も気持ちも追いついてこないのでしょうか?

いくら説明したところで意味がありません。
結局彼女は、涙を流して「やりたくない」という意思表示をするだけとなってしまいました。

無理矢理やらせるという判断は、逆効果なのは長い付き合いでわかってきました。なので背中をさすり、やれたことを言葉にしてみました。

顔から緊張がほぐれていき、安心したようなのですが、あまりにも詰め込みすぎたようです。

「頭が痛い、薬ある?」
そうして痛み止めを飲んだあと、彼女は眠りについてしまいました。

キャパオーバーなのは明らかです。この付き合いをどうしたらよいのか、これからの課題として浮上してきました。

私はどうしたら良かったのでしょうか。
ふと、のんちゃん主演の「さかなのこ」という映画を思い出しました。これは、魚類学者でタレント、イラストレーターのさかなクンさんの自叙本原作の作品です。

その中のお母さんが言った言葉。
「この子はお魚が好きで、お魚の絵を描いて、それでいいんです。」

これを不意に思い出しました。
娘は絵が描けます、脳内で描いたものを粘土で表現できます。

それがわかっているのに、「それでいい」と言えません。娘とやりあってる時に不意に出てきた

「強固な自信、なんと言われようと曲げない自信はある?」

という質問。…今これを書きながらおもったのですが、これって親が子を信頼しきった時に出てくる感情だったりするのか!?

「それでいい」と一番の味方に言われることほど自信に繋がることはないんじゃないのか。

先に我が子に自信を持つことを求めてしまっていました。そうか、娘はそれでいいんだ!

「頑張ったね」
「たくさんやったんだね」
「すごいね」
「できたね」
「お疲れさま」

こんな言葉掛けをした時に娘は小さく頷きます。労って欲しかったんだと気づいたのですから、次は「それでいい」と言える強固な自信を母親の私が持てますように…娘と向き合いたいと決めました。

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シマコシマ
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