
14冊目*運転者 未来を変える過去からの使者(喜多川泰)
運転者 未来を変える過去からの使者 https://amzn.asia/d/bb0RKyq
<あらすじ>
歩合制の保険営業の修一。
なかなか成果の出ない日々を送っている最中の大量解約。妻が楽しみにしている海外旅行をキャンセルするしかないけど言えない。娘の学費の工面も難しい。肝心の娘は、不登校に陥っている。おまけに長い間帰れていない田舎の母の電話が気にかかる。
「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」
思わず独り言を呟いた時、不思議なタクシーが目の前に現れる。
それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――???
<感想>
あー、こういう時あるあるの連続!
「こんな目」って連続する。現に今年に入ってなんだかんだとバタバタして思わず修一と同じように「なんで私ばっかり…」と呟いたばかりだ。
そういう時に、なんだかんだうまくいってしまっている主人公の物語は堪える。
けれど、これは魔法使いが出るような他力本願な話ではなかった。うまくいくかどうかは別として、他者を思うことがその「運」を「転」ずることに繋がるというのだから、少々現実味がある。
これに通ずるかわからないが、町中で話しかけられる率が高くそれに対してなるべく応えるようにしている。その影響なのだろうか、困っていると手を差し伸べられることが多かった。
たまたまそういう方々が周りにいたのかもしれない。ただ、そのちょっとした思う気持ち(ドアを押さえるとか、荷物を持つとか、道案内をするとかその程度)をお返ししようと思って今に至る。
平凡だが、心地の良い人生じゃないか!!
チャンスの女神の話を聞いて、肩肘張って気張っていたけれど私の性分ではないと薄々気づいた。それならば、家族、出会う人や未来の子どものためにと手を差し伸べたい。
どうも「運」は使うか、貯めるか、
だそうだから。
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