書活284日目*食べられなかったランチで、あの時の子育てを反省しました。
電車のホームから「水餃子」という文字が見えました。新しいお店ができたようです。
私は、餃子が大好きです。餃子の皮につつんだ具、野菜の甘味やジューシーなお肉が口の中に広がる感じがたまりません。それに一口の動作ですべてを兼ね備えてくれます。
私は、ものぐさでせっかちです。時々は食事をゆっくり味わいたいと思うこともありますが、普段のランチはひとりでささっと終わらせたいのです。
昨年まで、事務所は台東区にありました。ちょっとばかり中華が食べたいときはちょっと歩いて餃子で有名なチェーン店へと行っていました。
しかし、事務所が移転。かなり都会な場所になってしまったし、オフィスと観光地のような場所が同居しているためランチも混雑していたりします。なのでランチ開拓はおあずけしていました。
歩いて数分のハワイアン、定食屋、カオマンガイ屋、ベトナム料理屋の4店舗をグルグルと回っている状態。週に1度の都会ランチなのですが、さすがにちょっと飽きてきていました。
そんな中で、新しい建物が建っていました。先日までは、店舗も入っておらず一体なんの建物なのかわからなかったのです。行くたびにその横を眺めながらランチできる場所がはいることを願っていました。
それが今日、事務所へ出勤した際に見た建物に食事ができそうなお店が数点見えました。「水餃子」のお店があると知りランチは絶対そこに行こうと決めました。
お昼まで全力で仕事をし、いそいそとその建物へと向かいました。入口や上にあがる場所をと探してついにみつけた入り口に
「関係者以外立ち入り禁止」の立て看板。
すれ違う人みな「STAFF」という名札を首から下げていたり、カメラのようなものを持っていたりしているのです。
ああ、プレスリリースの日だったのか・・・。残念過ぎます。もうすでに口は中華だったのに、仕方がありません。近くに変わりの中華屋さんが見当たらず、せめてスパイシーなものをと選んだ麺類。おいしいんだけど、楽しみにしていた分、気持ちが満足してくれません。
子育てをしていると、子ども自身が期待していたことを叶えてあげられない場面が何回も出てきます。そういう時、私はごまかします。
「楽しみが増えたね」だとか、「今日は、そんな日じゃなかったんだ」とか、口からでまかせだと言われてしまったらそれまでなのですが、子どもの気持ちを少しでもほぐせるようにといろいろな言葉をかけていました。
しかし、自分自身のこととなると忘れてしまいます。そうか、この仕方ないとはわかっているんだけど、やるせない気持ち、どこにもぶつけられない気持ちが、あの時の子どもにもあったのだと改めて気づいたのです。
こういう時って、やっぱり共感してほしいかな・・・。
「食べたかったよね、残念だったよね」
それから「楽しみが増えたね」って言ってもらえたら私はスッキリするかなあ。すぐに解決したいと思ってしまうのは、ちょっと待たないといけないのねと思ったランチでした。
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