書活№385*ピンクがすこぶる似合いません!ピンク問題の続き。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
世の中にはたくさんの占いというものがあって、いわゆる女子として一応興味がある風情でおりました。興味がないわけではないけれど、別段なくても困らないそんな程度。
小学生のころ、おまじないというものが流行りました。おそらく小学生女子だった人(男子もあったのかはそれについては話したことがないのでわかりませんが…)たちは、何か一つでもやった記憶があるはずです。占いとおまじないを同じ括りにしていいかは定かではないのですが、その程度の知識しかないのでご了承くださいませ。
かくいう私も小学生女子界隈に属していましたので、流行りに乗っかって好きな人系おまじないをやりました。しかし好きな人が毎週変わるし、結局いつも私を痺れさせるのは、竹脇無我様だけでしたから叶った叶わない以前の健やかで平和な行為としか思っていなかったことは秘めます。
つまり、女子たるや占いやおまじないをするのが当たり前らしい、その当たり前をぶち壊した場合「仲間はずれ」にされてしまう恐れがある、そんなことで仲間はずれにされてはたまったものではありません。ということで、信じる風を装って眺めてみたり、実際に試してみたこともあります。
なぜ装ったり、試してみたことがある、なんて冷めた物言いをしてしまうのか。少し掘り下げてみますと「女子である」ということに恥ずかしさがあったように感じます。
「女子が好きそう」という括りを嫌悪し、女子たるやと決めつけられることに息苦しさを覚え、自らの女性性を否定していました。
つまり女子イコール◯◯に入るもの全てを視界に入れぬように気を遣い、女性らしい色味や形、アクセサリー類やメイクなどもなるべくしないようにしていました。
そもそも女性っぽい服装もメイクも髪型もとことんまでに似合わなすぎて、それをした瞬間から「今日はどうしたの?」と言われることが本当に嫌でした。なので女子と言えば占いやおまじない、そのイコールの先を避けていたのでしょう。
最近、人間関係について学ぶ機会が増え、その縁あって占いというものに興味を持ちました。占いの中身というよりも占い全般がいつからあって、なんのために存在しているのかがどうしても気になったのです。
ちょうどその頃、プラネタリウムに訪れました。イメージしているプラネタリウムはただ東西南北になんの星があるのか解説してくれるものでした。しかし私が観覧したものはストーリーが半端なく面白かったのです。
それはプラネタリウムの歴史、人間と星との関係性。人間は星を道標として利用した他、人間そのもの、国そのもの世界そのもののいく道筋を占っていたというのです。それが占星術。つまり女子だけのものではなく人類がその現在と未来のヒントを得ていたというのです。
なんだか私はホッとしました。いや女子が嫌でもないし、自分自身が女である自認はあります。むしろどこか憧れのようなものがあるのでしょう。それがやがて歪んだ考えにいたり嫌悪という結果になったのかもしれません。
さて女子と占いの間には強固なつながりがないと思ったことでほんの少し占いについて穿った目で見なくともいいのではないか、そう思ったことで多少なりとも自分の現在の立ち位置だけでも見てもらおうと何度かお願いしたことがありました。
大抵は「がんばれよ」と自分次第の努力だと言われました。それがその時一番に欲しい言葉なのでしょう。そして今回見てもらったのが「石占い」というもの。
その結果は、今は私の中で納めさせてほしいので詳細は書きません。ただ面白く不思議な体験をしたので書きます。
石占いはいくつかの小さな石、いわゆるパワーストーンを使用します。だいたい小指の爪程度からそれよりも小さな石を占う方が両手に包んでパッと離し、その位置などで運勢を占うというもの。石には一つ一つ意味があるそうです。
占いは順番にやってもらうことに、私の前の方の時に一つ石がなくなってしまいました。いくら探しても見当たらず、仕方なく予備を出して私へと順番が回ってきた時にふとテーブルの下に転がっている石が目に飛び込んできました。
「あったよ」
そう伝えてから占いの続きに移行し、パッと離した瞬間に先ほどなくなってしまった石が私にとっての要であると教えてくれたのです。ちなみに前の方にはいらないものだとのこと。こんな不思議なことが目の前に起こったらグイッと引き込まれてしまいます。偶然かもしれません。ただ、今私に必要な言葉ではありました。
そしてもう一つ、ピンクの可愛らしい石が異彩を放っていたそうです。これだけは言います。
「女であれ」
ときめき、恋愛、キュン、あとなんだ?とにかく避けて通ったその類、本当はあんた羨ましくてたまらなかったんだろう?って言われてるみたいで、散々ぱら「女子的なんとか嫌悪嫌悪」言ってたのがどちゃくそ恥ずかしいのですが…腹の中のことが丸見えになってしまいました。ええ認めますよ、そのネイルかわいいねって言いたいしやりたいの!似合わないって言われてもやっぱりさちょっと気になるよね〜。あー、恥ずかしっ!!
恥ずかしいけれど占いってすっごく楽しいねって目をキラッキラにして私は言いますね。だってベイビーピンクのあの子が強烈アピールしてたんですもの。