書活265日目*地元愛を見つけたい。
地元愛が羨ましい。
そんな記事を書かれてる方がいました。私も羨ましい…。
生まれが東京、育ちは幼少期埼玉。人生のほとんどを千葉で過ごしている生粋の関東っこ。父は鹿児島県出身ですが、親戚のほとんどが関東にいたので長期休みに帰省する行為はありませんでした。
時々、父宛に鹿児島の方から電話がありました。電話に出ると相手がしゃべります。あまり馴染みのない言葉だったこともあって、一度二度では理解ができません。
おそらくこの訛りは、父宛だと勘を頼りに父に代わるなり、父への言伝をすることを伝えたりしました。相手は納得するので、勘があっていたのでしょう。
それから父が電話越しに喋る言葉がかわりました。でもある日、気づいたのですが、父の方言が「一生懸命に」「絞り出し」ている気がしたのです。
電話が終わって、そのことを伝えると父は照れながらも
「言葉、忘れるもんだねー」
と少し寂しそうに答えていました。そうか、彼の地元が鹿児島から千葉に変わってしまったのかしら?私までもなんだか寂しくなってしまいました。
鹿児島は人生で一度きりしか行ったことがありません。父の生家や思い出の場所も、30年くらい前に訪れた時でさえも様変わりしていたのですが、現在はもうないでしょう。
それでも父の「あの頃の故郷」は心の中にあるし、忘れがちな方言もなんとなくの思い出で話しています。
さて、私の地元。
ずっと地元がどこかと聞かれて、20代の頃までは「よくわからない」と答えていたのですね。てよくよく考えれば、その時にはもう、千葉に引っ越してきて10年を超えていました。
結婚育児を経験してもなお千葉から出なかったので、地元は千葉だということにしました。
ようやく見つけた地元。千葉県千葉市が一応私の地元です。千葉市ってあるようで、ないんだなあ…。現在は千葉市から出ていますが、出たからこそ見える地元について思いを馳せています。
しかし、あるようでないんです。
千葉県全体で見れば、都心から少しいけば自然豊か。ワーケーションとかもてはやされてましたけれど、その辺りは実家から車で1、2時間、都心から行くのと同じくらいの時間がかかります。
千葉市の千葉市たる「何か」ってなんだろう…。ちなみに東北出身の夫からは、千葉の素晴らしさを説かれています。なんだか照れてしまいます。
私の地元への愛探しは、まだ始まったばかり。たくさんみつけられるといいなあ…。
みなさんの地元愛、ぜひ教えてくださいね!!