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書活338日目*ピンクとわたし問題。

「ピンクは似合わない」
なんとなくその認識でいました。

今、ジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」という本を読んでいます。

私は彼女の歯に衣着せぬ物言いの中にチラリと見せる弱さというか、人間くささ、包容されてる感覚、とにかく文章が好きだと思ったのです。

今回の作品は、四十路に到達したときに思うこと。二十歳じゃなく三十路じゃなく四十路。ほんの数年前の40になる手前39歳の頃には、ちょっとしたプライド的なものが邪魔をして「大人とはこうあるべきだ、女子ではなくて女性だ」と頑なになっていたと振り返っております。

でも誕生日を迎えて、40になったと同時に知らないことを知らないって言っていいじゃんと湧き出たこの気持ち。

「もの知らなくてごめんなさい、ちょっと教えてくださる」と言えた時の図太さと爽快感。人間万能じゃないんだもの、今の流行りもよくわからんし、でも「昔は良かった」というだけの人生は嫌なのです。

さて、ジェーン・スーさんが問題提起?していた「ピンク」について。ちなみに私は淡い色味の服がとことん似合いません。

パステルカラーという女子たる者、皆着るべし!の春色カラーがひどく似合わない。フワモコよりパキッとしたのとか、なんなら男性の服の方が似合っていたりする時の衝撃たるやなんとやらです。

幼少期、母は英国風の男の子のようなファッションを好んでいました。そのため私は、シャツに短パンサスペンダーにハイソックス。色味も男の子っぽいものをよく着ていました。会う人々皆「男の子?」というほどに。

かくいう私は、近所の子が履いていたピンクでキャラクター付きの靴に憧れたものです。あれが履きたいというと両親揃って大反対。

「足の形が悪くなる!」
「服はまかせなさい!」

服飾系の学校を出た母、デザイン系の学校を出た父。その辺のセンスについてはそれぞれが自信を持っていたのでしょう。確かに良かったと思います。

しかし、私はどうしても女の子たちが着ているようなヒラヒラレース、ピンク、フワッとしたリボンをつけたかったのです。

なので買い物に行くときにそっと自分にあてて鏡を見たときにガッカリしました。いやもう本当に似合わない。

幼い頃から通っていた馴染みの美容師のおじさんにまで
「お前はショートが一番似合う!」
と言われるほどにボーイッシュ、ならば色味も男の子っぽいのでいいやとなってました。

ピンクを着るとすれば、サーモンピンク。小物として持つならファンキーなピンク(ケミカルな色味)をどうせ身につけるならば受け狙いの位置付けでいたピンク。

今はどうでしょう。
ピンクは着ます、ただし部屋着で。推しのカラーがピンクということもあるので、そういう色がちょこちょこっと増えはしましたが、やっぱりどうしてピンクは避けちゃいます。

四十路とてどうしても踏み込めないピンク。プライドとかじゃなくて、こんなにも似合わないなんて心臓に悪いんですもの。

小物もキーホルダーのような小さなもので許しておくれよ。そもそも好きな色は緑界隈だしさ。

ピンクは似合わない、なんとなくではなく、ハッキリと認識しました。あ、でも誰も着ないなっていうドギツイピンクは似合ったかも知れない…という淡い期待。

人生いつ何時何があるかわからないので、後悔しないように…とはいえ、いきなり大きくは動けないので、小さな「あ、やってみたい」ことをちょっとずつやっていきましょう、そうしましょう。

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