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主人らは、早速設計図の作成にかかりました。私は、父から宮大工たるものは、頭の中にしかと図…
家康様の喪が開ける間なしに、造営奉行の五味金右衛門様に呼び立てられました。 何やら、中井…
次の日から、主人は中井殿のところへ、三日と開けずに行くようになりました。行くときは、朝の…
お茶と茶菓子を持ちまして、奥の間に続く廊下を行きますと、大きな声が聞こえ来ます。主人の声…
平素は温厚な与平次もさすがに、声を荒げまして「お上のお達しで、京に出てきたが、何かという…