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空き家活用を軸に、これからの暮らしをつくる-南さつま市地域おこし協力隊募集 中編-

南さつま市では坊津地域の2地区(清原・久志)にて地域おこし協力隊(以下:協力隊)を2名(各1名)募集します。

ここからの中編・後編では、受入地域住民の皆さんの人柄や想いに触れていきます。

まずは、清原地区から紹介です。

『清援会』会長・清川直人さん、清原地区鈩迫自治会長・米山茂穂さんにお話を伺いました。

前編はこちらから。

募集要項はこちらから。

<受入地域について:清援会>

『清援会』は清原地区在住の若手で構成され、地域を盛り上げるために活動している団体です。20年近く前に、お盆で多くの人が帰省する時期に、地域外に住んでいる若者たちが清原に関われるきっかけとして納涼祭を企画したことが始まりといわれています。お祭り以外にも、太鼓踊りといった伝統芸能を継承する活動等も展開。そのような関わりを通して、清原地区へUターンや移住を決心した方も実際にいらっしゃいます。

伝統芸能の太鼓踊りの様子

清原地区の協力隊に着任した場合、『清援会』のサポートのもと、地域活動や伝統芸能への参加等を通して、少しずつ地域へ溶け込んでいただけたらと思います。メンバー同士、和気あいあいと楽しそうに活動されているのが印象的です。若者同士の交流会も頻繁に開催されるのだとか。そんな楽しい雰囲気がある方々がいらっしゃる環境で3年間活動していただきます。

『清援会』と清原地区の皆さん

<受入地域住民インタビュー・清援会 会長 清川直人さん>

住み慣れた清原を遊び尽くす

清援会 会長 清川直人さん

(Q)清原で生まれ育った?
清川:僕は高校を卒業するまでは清原で過ごし、料理人になるために福岡の専門学校へ進学しました。小さい頃から料理人を目指していて、小学校の時は学校に自分で作ったケーキを持っていくぐらい夢中になって(笑)。それをクラスの皆と食べて「美味しい」と言ってもらって、嬉しい気持ちになったのを今でも覚えています。20歳でUターンし、今は清原に住みながら病院で料理人として働いています。

(Q)清原の魅力は?
清川:都市部と違い、 アミューズメント施設のようなところはありませんが、海も山も近くて、移動時間やお金をかけず、人ごみが少ない環境で遊ぶことはできます。新型コロナウイルスが蔓延する前には、自分たちが保有する田んぼでバレーボール大会を開催しました。稲刈り後の時期だったので、思いっきり泥だらけになりながら、仲の良い地域の人たちと遊ぶ時間は最高でした。

(Q)清原ではどんな活動を?
清川:清原を盛り上げるために『清援会』の会長として地域の若者と伝統芸能である太鼓をしたり、お祭り等のイベントを企画したりしています。20年近く前に、お盆に若者が帰省するタイミングでお祭りに携わってもらったんです。そしたら、「清原は面白い」と思ってくれたのか、僕ら世代の若者が清原に住むようになったんです。単にイベントに関わってもらうだけではなく、一緒に飲んだり遊んだり。そういう時間があったからこそ、清原に住んでくれたんだと思います。

清原地区 伝統芸能の太鼓を演奏している様子

プレッシャーを感じず、大船に乗ったつもりで

(Q)清原の課題は?
清川:若者が少ないことだと思います。僕の子供は近くの『坊津学園』に通っているのですが、長女のクラスは9名しかいません。部活動も競技が限られてしまって、違う習い事をしたい子供たちは隣の枕崎市まで通っています。また、郷土芸能の太鼓踊り等を引き継ぐ次の世代もほぼいない状況です。最近、20歳ぐらいの子が『清援会』に入ってくれて、一生懸命太鼓踊りの練習をしてくれています。でも、それは一人ではできない。皆でやってこそ、魅力ある伝統芸能になるのですから。

(Q)協力隊に対してサポートできることは?
清川:まずは清原に来てほしい、そこからですね。こちらに来てからのバックアップは『清援会』でしていく覚悟もあります。最初は皆で交流の場を設けて、地域の人に溶け込んでもらう。そこから、冗談が言い合えるくらいの関係づくりをして、その先に、地域の日常に溶け込んでもらうのが一番かなと。協力隊がミッション(地域協力活動)をスムーズにこなす為の基盤づくりについて、先ずはサポートしていきたいです。

(Q)協力隊に対してアドバイスは?
清川:全く縁もゆかりもない土地で暮らして、そこで仕事をつくっていくことは大変だと思います。でも、大船に乗った気分でいてください!困ったこととかあれば、LINE1本流せば、10人ちょっとは集めることはできます。アドバイスまでできるかわからないですが、プレッシャーを感じず、楽しくいきましょう!伝統芸能も興味があれば、一緒に演奏しましょう!


<受入地域住民インタビュー:清原地区鈩迫自治会長 米山茂穂さん>

清原地区鈩迫自治会長 米山茂穂さん

若者も高齢者も一緒に地域を元気に

(Q)清原で生まれ育った?
米山:私は高校卒業後に県外で就職し、26歳で生まれ育った清原へUターンしてきました。必死に勉強をして、資格を取得し、そこから『坊津病院』の看護師として今も働いています。病院は命の現場ということもあり、元気になって退院していく人もいれば、亡くなっていく人もいます、だから、大変なことも多いです。でも、患者さんの感謝の言葉にいつも救われて、そのおかげで40年間ずっと続けてこられているんだなと思っています。

(Q)清原の魅力は?
米山:坊津には小中一貫校の『坊津学園』があります。学童や地域の皆さんの見守りがあるので、安心して子育てできる環境なのではないかと思います。あとは、地元を盛り上げるために活動している『清援会』の存在ですかね。仲間を集めて太鼓踊りの継承や夏祭りの運営等、色々動いてくれています。地域を引っ張ってくれる、将来の担い手となる若者たちから、いつも元気をもらっています。

(Q)清原ではどんなご活動を?
米山:今、鈩迫自治会長の3期目になります。他には民生委員や行政嘱託員を担っていまして。私が住んでいる鈩迫集落は現在33世帯です。ほぼ高齢者なのですが、びっくりするのは皆さん健康的でピンピンしていることでして。寝たきりの方は誰一人いない状況です。グランドゴルフ等で皆さんの見守りもできますし、井戸端会議していると皆さんの状況も把握できます。自治会長とか役割関係なく、皆さんで助け合っている地域だと思っています。


余白がある分、多くの選択肢がある

(Q)清原の課題は?
米山:清原における地域住民の割合として年齢層は50~60代が多くを占めています。高校がないので、中学校を卒業したら他所の地域へ進学するのが現状です。あと、清原にある旧小学校の廃校活用について気になっているところです。私としては、子供・若者・高齢者の3世代が集まっての交流や地域の農産物を販売できる場所になってほしいと思っています。そうなれば、地域として色々なことにチャレンジできるのではないでしょうか。

(Q)協力隊に対してサポートできることは?
米山:鈩迫集落との繋ぎ合わせはもちろんできます。清原は4つ集落があるので、1つ1つご自身の目で肌で感じてもらいたいです。清原は仕事をつくっていく上で、1つの生業として農業をやりやすい環境だと思います。使われていない畑がたくさんあるので、私や農業をされている皆さんからノウハウや技術を教えることもできます。時間をかけてゆっくり、清原での自分の可能性を考えてほしいです。

(Q)地域おこし協力隊に対してアドバイスは?
米山:気負わず、無理なく、地域で暮らす中で自分がやりたい仕事をつくってほしいです。清原の先輩移住者で飲食店をしながら農業をしている方もいれば、釣り好きが講じて世渡し船を始めた方もいます。空き家や使われていない畑がある等、余白が多い分、選択肢もたくさんあるのではないか。そう感じています。その上で必要な情報や確認事項があれば、私たちを頼ってほしいです。

後編はこちら

募集要項はこちら。

インタビュー・撮影・執筆:上 泰寿(編集者)
取材サポート: 南さつま市総合政策課 まちづくり推進係
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お問い合わせ
ご質問等は下記へお問い合わせください
南さつま市総合政策課 まちづくり推進係 担当:羽生
電話番号:0993-76-1507

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