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未経験者歓迎!オモシロ店主が教える秘伝のカツ!-大崎町地域おこし協力隊募集 後編-
大崎町では「事業承継」をテーマに地域おこし協力隊(以下:協力隊)を1名募集します。
それにあたり、協力隊を受け入れる上で
町の担当者や受入先店でもある『とんかつ 金太郎』(以下:『金太郎』)・店主ご夫妻の人柄を知ってもらうためにインタビュー取材を行いました。
後編では『金太郎』店主・佐久間智治さん・妙子さんご夫妻(以下:智治さん・妙子さん)にお話を伺っていきます。
皆さんの人柄や想いに触れて、今回の募集に関して参考にしていたただけたらと思います。
前編はこちらから。
募集要項はこちらから。
申し込みフォームは様式1・様式2からそれぞれご入力ください。
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<受入店舗について:『とんかつ 金太郎』>
店舗は大崎町中心地から車で5分程走ったエリアにあります。現在、週休2日(定休日:月曜日と火曜日)でランチ時間のみ営業中です。町内だけではなく、町外や県外の『金太郎』ファンも多く、ランチ時間はトンカツや唐揚げを求めるお客さんで賑わいます。
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『金太郎』の特徴的なスタイルがお客さん自身に配膳してもらうこと。初めて来店した方はびっくりされますが、常連客は慣れたように自身が注文したメニューを配膳していきます。店主である智治さんとのそんなやりとりが忘れられず、何度も足を運ぶお客さんもいるんだとか。
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現在提供しているのはトンカツと唐揚げのみ。信頼関係のある事業者から仕入れている材料を扱っていることが『金太郎』のこだわりだといいます。味を智治さんが毎日チェックし、それを妙子さんが調理してお客様へ提供しているとのこと。
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設備として、厨房にはフライヤー・冷蔵庫2台・製氷機1台・食洗機1台・コンロ2箇所・電子レンジ2台・食器関連・調理器具、客室は和室と洋室があり、それぞれテーブル・椅子・座布団が常備されています。
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そんな『金太郎』にて店舗運営のサポートしながら技術等を学んでもらい、店舗のブランディングや商品開発等、協力隊卒業後に向けた活動にも取り組んでいただきます。
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<受入店舗インタビュー:『とんかつ 金太郎』店主 佐久間智治さん・妙子さん>
続いて、協力隊の受入店舗でもある『金太郎』店主・智治さん・妙子さんご夫妻にインタビューを行いました。
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運とツキがあったからこそ
(Q)大崎町で事業を始められたきっかけは?
智治:私たちは50歳まで鹿児島市内でラーメン屋をしていました。元々鹿屋市出身だったので、20年前に志布志か大崎でお店ができないか探していたら、大崎町の中心地にある物件を偶然見つけたんです。条件も良かったので、その物件でトンカツとラーメン専門のお店を始めることにしました。鹿児島市で事業をしている時から友人に恵まれていまして、オープン準備期間中に道具の運搬を手伝ってくれたり、おにぎり等の差し入れをしてくれたりしたのを今でも覚えています。
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(Q)大崎町で開業されてから苦労されたことは?
妙子:大崎町にお店を始めてから「自分たちが苦労している」と思ったことはありません。能天気というか「何とかなるんじゃない?」と思って日々過ごしているからかもしれないですね。夫は「人生を振り返ってみれば、運とツキが良かったのでは?」と言っています。鹿児島市でお店をやっていた時に、事業がうまく行かず、お店を閉めた周りの事業者さんを見てきたのも1つの理由かもしれません。
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大将のキャラクターを受け止めてくれるお客様の存在
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(Q)現在メニューをトンカツと唐揚げに絞っている理由は?
妙子:実は11年前に店舗を大崎町の中心地から外れのエリアに移転したんです。移転当初はそれまで通りトンカツとラーメンの両方を提供する予定でした。でも、私たちの考えが甘かったんです。厨房が狭くてどちらも提供するのは難しいと思いました。
智治:ラーメンのファンだったお客さんもいたのですが、そこは私の持ち前のキャラで説明して納得してもらいました(笑)。トンカツに絞っても、逆にお客さんが増えちゃって…。正直、深く戦略とか練っていた訳ではないので、こういう面でも私たちは能天気だなって思います。
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(Q)お客さんとの印象に残っているエピソードは?
智治:以前、薩摩半島のあるエリアのスポーツ少年団が試合後にトンカツを食べに来てくれたがありまして。その時に、いつものようにセルフで持っていってもらうスタイルにしたんです。すると「大崎町周辺の少年団の子たちは、こういうお店が近くにあっていいね」と親御さんがおっしゃってくださって。
妙子:あまりウチの店のようなスタイルはないと思います。私、今でも少し抵抗があるんです(笑)。「お客さんになんてこと言うんだろうか…」って。きっとお客さんには「あの大将は変な人だな」って思われているんでしょうね(笑)。小さな町だから成り立っているんだなと感じますし、私たちを受け止めてくれるお客さんには感謝しかありません。
ご縁に感謝し、細く長くできるお店づくりを
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(Q)どんな協力隊に来てほしいか?
智治:もちろん人間性もですが、一番はやる気がある人に来てほしいと思っています。私たち夫婦は元々飲食店をやっていたわけではないので、素人同然の状態からラーメン屋を鹿児島市で始めました。子育て等もあって大変でしたが、そんな状態でも気力で乗り切ってきたんです。
妙子:ただ、それも若い時だからこそできたと思っていて。今は夫に対して「細く長くできることをしていこうね」「無理はしないようにしようね」と話をしています。つい笑ってしまうのですが、夫は「義理と人情」を信条として持っていて、思いやりがある人なんです。だから、そういう人だったら、色々なところに通じる部分があるのかなと思っています。
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(Q)協力隊にアドバイスは?
智治:飲食店業界は浮き沈みが激しいので厳しい世界です。大崎町の中心地から今の場所へ移転する際、周りの友人たちからは「絶対あそこで商売をすれば潰れるぞ」と反対されました。でも、地域密着型の商売をやってきたからこそ、口コミで評判が広がって、今では町外や県外からのお客さんも来てくれるようになりました。
妙子:扱っている食材も、商売しているお店も、足を運んできてくださるお客様も全て、夫の言葉を借りると「運とツキ」なんだと思います。お店を始めてから夫に感化されてしまって、私も同じように考えるようになりました(笑)。本当、人に助けられてばかりです。縁に恵まれたというか。だからこそ、来てくださるお客様や関わってくださる方々への愛を忘れないでほしいです。
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前編はこちら。
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インタビュー・撮影・執筆:上 泰寿(編集者)
取材サポート: 大崎町企画調整課 商工振興係
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大崎町企画調整課 商工振興係 担当:吉原
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