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インタビュー#1

 記念すべき一発目のインタビューは、インタビューさせてくれる方を募集したインスタのストーリーにいち早く反応してくれた、大学の同期のKちゃんにお願いした。
 実は彼女と深く話したのは今回が初めてだったのだけれど、自分の意見を話すときの瞳にはどこか惹きつけられる力強さがあったし、未熟な私のインタビューも快く受けてくれる人柄の良さを感じた。20分ほどインタビューした中で、3つの質問について抜粋して書き起こしていこうと思う。ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

①どんなときに平和だなぁと感じる?

 何も起きてないときこそがいちばん平和だなって思っていて、大学に来てからハマっているのが天気のいい日にちょっとお散歩することなんですけど。そうやって特に何もしなくてもいい状態で、目的はないけど自分の脚で歩いているときみたいな。特に何か意味があるわけじゃないことをしている時が好きかな。


②原爆の何がいちばん「悪」だと思う?

 うーん、私はどういう方が亡くなったかもそうだけど、それよりも多くの人々が亡くなってしまったことがいちばん悪だと思う。できれば人の命に優先順位はつけたくないと思いながら生きているから、その場にいたのが兵隊さんだったなら原爆は許されたかと言ったらそんなことはないと思う。

③Kちゃんが思う「平和」のために今の世界が必要としているものはなんだと思う?

 そうだな、最近考えているのは、関心と無関心を自分でコントロールできるようにならないといけないと思っていて、「好き」の反対が「無関心」っていうのはよく聞くけど、例えば悪口とか誹謗中傷を受けている人に対して「気にするのは時間の無駄だから無視すればいいのに」と言える人は自分の無関心をコントロールできている人だと思う。そういうふうに無関心でいるべきタイミングもあるけど、はたまた若者の政治への無関心が叫ばれているとなると、今度は自分で関心を引き出していかないといけない部分があると思う。
興味の有無とか関心か無関心とかって、一見自然に発生するように思えるけど、それをもっと自分たちでコントロールできてこそ、目を向けるべきものとそうじゃないものの区別を自分でできるようになると思う。個人単位でもそうだし、行政とかの面でも。みんなが優先順位を明確に見れるようになれば、結果的にもっと物事の解決がスムーズになって平和に近づくんじゃないかな。
あとはちょっと視点が変わるけど、日本にいて議論がしにくい理由をこの前みんなで考えていたんだけど、自分の意見を自分とイコールで捉えてしまう人が多いんじゃないかな、と。意見は自分とか他者の一部でしかないから本当は混同し過ぎるべきではないのに、意見を否定されると自分を否定されたように感じる人が多い気がする。だから自分の意見を発信することにすごく抵抗があるんだと思う。みんながもっと、考えはその人の一部でしかないと理解できるようになったらいいなって。

まとめ

 ...私のあまりにも抽象的な問いかけに対してここまでの答えをくれるの、聡明すぎる。かく言う私も彼女と似たようなことをよく考えていて、彼女のお陰でちょっと言語化することができた。
 
 「関心と無関心のコントロール」はSNS時代を生きる私たちにとって最も大切なスキルの一つで、今の私たちはあまりにも興味関心を狭めすぎていると思う。どのSNSにもつきものである「おすすめ」機能によって私たちは自分に興味のある情報しか取り入れないようなシステムの中に体系づけられていて(本当はその「おすすめ」機能のすばらしさも認めなくてはいけないけれど)、その外側の情報にはほぼ触れずに一日を終えていく。たまには自分の視野を少し広げて、コンフォートゾーンから一歩外に出て、違う視点から世界を見ている人と対話する機会も大事にしなきゃいけない。
 「意見=個人」の考え方は誰もが抱いてしまいがちで、テレビでの発言を切り取られて日々芸能人が炎上しているのを見ると明らかだと思う。ジャーナリストを志している身としても情報の切り取り方には注意が必要だと日々感じているけど、今の私たちはとにかく焦っている!!発言や身のこなしひとつでその人の人柄を分かり切れるわけないのに、どこか急いで答えを出そうとしている節があるなと感じる。

 「平和」っていうと大きなテーマに聞こえるけど、人の数だけ答えがあっていいトピックで、正解なんてないからもっといろんな人にインタビューしていきたい。

 広島の原爆について、っていうよりはやや抽象的な話題がメインになったけど、一発目のインタビューは大成功だった!!
Kちゃん本当にありがとう。


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