アズサ

国際教養大学1年生 from Hiroshima🕊

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広島で生まれた私が本を書きたい理由

 二〇二五年、終戦から八十年を迎える。  私の故郷・広島では被爆者の数は減少しているものの、市内中心部に位置する平和記念資料館は毎日訪れる観光客たちに強烈な印象を与え続けている。  多くの罪のない人々が一瞬にして命を「奪われ」たというのは日本人の誰しもが知っている事実だけれど、日本の平和教育では、他国にいかに酷い行いを「受け」たかという部分が強調されている節があるような気がする。  反対に、アメリカ人の中には「原爆投下は正しい選択だった」と考える人が少なくないという。このデー

    • Why I want to write a book?

         The year 2025 marks the 80th anniversary of the end of the war.  Although the number of atomic bomb survivors in my hometown of Hiroshima is decreasing, the Peace Memorial Museum, located in the center of the city, continues to leave a s

      • インタビュー#4

        ー原爆投下について、率直にどう思う? 正しいことではないけどアメリカだけが悪いんじゃないとは思う。日本も、原爆ではないにしろ慰安婦のこととか、人を傷つける行為によって自分の国が勝つようにしていたっていう点ではどこの国も同じだったと思う。っていうのと、あずさちゃんのこの質問を見て、正しかったかそうじゃないかを即答できなかった時点で、自分が原爆のことを自分と身近じゃないものみたいに、自分ごとじゃないみたいに捉えてることに気がついた。 ー私が本を書きたいと思ったきっかけのひとつ

        • インタビュー#3

          ー今まで受けた平和教育の中で、印象的だったことってある? 原爆のことについてじゃなくてもいいなら、カンボジア研修っていうのに参加したときのことを話すね。キリング・フィールド(注: ポル=ポト政権下での大量虐殺が行われた刑場跡)とかを訪れていろいろ考えたんだけど、ああいう大虐殺ってホロコーストとかも然りだけど、誰かを悪者というか怪物にしたがるというか。でもあんな悲劇は一人の人間にできることじゃないと思っていて、そこには協力した人とか、声を上げなかった「善良な市民」もいたと思う

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        広島で生まれた私が本を書きたい理由

          インタビュー#2

          ー小中高で「平和学習」っていう時間はあった? ほとんどないな。中高に関しては無かった。小学校のときに道徳の授業でちょっとだけやったぐらいやと思う。『ちいちゃんのかげおくり』は覚えてる。 ーじゃあ広島とか長崎のことに関してはどの程度の深さで習った? ほんまに、歴史の授業とかでさらっと習ったぐらいやと思う。原爆落ちたのは広島と長崎ですよー、覚えといてねーぐらい。あとは国語の時間のときに写真をちょっと見たくらい。教材の中の、歴史の中のひとつって感じ。物語とか小説としては小学校

          インタビュー#2

          インタビュー#1

          ①どんなときに平和だなぁと感じる?  何も起きてないときこそがいちばん平和だなって思っていて、大学に来てからハマっているのが天気のいい日にちょっとお散歩することなんですけど。そうやって特に何もしなくてもいい状態で、目的はないけど自分の脚で歩いているときみたいな。特に何か意味があるわけじゃないことをしている時が好きかな。 ②原爆の何がいちばん「悪」だと思う?  うーん、私はどういう方が亡くなったかもそうだけど、それよりも多くの人々が亡くなってしまったことがいちばん悪だと思

          インタビュー#1