見出し画像

OWVを初めて見た日、私はQWVになった。



あの日、私をQWVにしてくれたQWVさんへ。







半休は取得した。いざ、幕張の地へ。


2024年3月15日金曜日


年度末も近付き、徐々に忙しくなりそうな頃。
その日は午前中に研修があり終了後、半休を取得して『STAR LIGHT +2024』を見るべく姉と姉の友達、私の3人で幕張へ向かった。


姉の運転で向かう車内では「これは絶対歌うから!!」と念押しされINI『LEGIT』と『MORE』の掛け声を叩き込まれていた。MINI2人による強化練習は続き、OWVの曲達を聞く間も無く幕張に到着。到着した頃にはすでに開場時間も迫っており、足早に会場へ急いだ。


とても緊張している。
私は今日、初めてOWVをこの目で見る。


会場内へ入ると正反対のブロックの姉達と別れ
ひとり、自分の席へ向かう。
3階席。遠い。まあ、こんなもんかと席に着く。


開演20分前くらいだっただろうか。
いつものように気休めの速攻ブルーベリーを2錠飲み、双眼鏡のピントを合わせた。


いつもと違うのは、オタクの最大の武器ペンライト。つい先週届いたばかりのOWVの松明のようなペンライトを用意して開演を待っていた。




え?私ってQWVなんですか?


「QWVさんですか?」
私のペンライトを見て気づいたのか
隣の人に急に声をかけられた。


正直、どう答えればいいか。困惑した。


好きになり始めて、半年もたっていない。
ファンクラブにも入会していない。
QWVなんて名乗って良いのだろうか。
だが、現にいまOWVのペンライトを持ち、OWVの登場を待ち望んでいる。
側から見たら完全にOWVのオタク(=QWV)だ。


そうだよ。
なんだよ私、OWVのファンじゃん。
QWVじゃん。

恐れ多くも「そうです。まだ全然好きになったばっかりなんですけど...」と返事をすると、
「私もQWVなんですよ〜単番だから不安で〜」と私をQWVと呼んでくれた恩人は、開演前や転換時も仲良くしてくれた。


ついにOWVのライブがはじまる。
私は青に、彼女は赤にペンライトを点灯した。

登場してすぐ、周辺で歓声が湧き上がる。
原因はすぐにわかった。
髪をハーフアップにした本田康祐。
眼鏡をかけて登場した佐野文哉。

普段と違うスタイリングのそれぞれの推しを見て語彙力を失った我々は「やばい」「かっこいい」
「すごい」で成り立つ会話をした。


つい、数時間前に出会った
私をQWVにしてくれた人と。



さよなら。またどこかで。

初めてのOWVは一瞬で過ぎ去り、
あっという間にトリのINIも終わって
アンコールは無いまま終演。

強化練習のかいもありINIの2曲も即席で覚えたにしては、というような出来であり満足していた。

「今日はありがとうございました。
また、どこかで笑。」


最後に一言だけ感謝を伝えて
姉達との待ち合わせ場所へ向かう。




特別な日は意外と近くにいつもある。


3月15日

初めてOWVを見た日。

私がQWVになった日。

名前も知らぬ恩人が、私をQWVにしてくれた日。

なんでもなかった日が、
私にとって特別な記念日になった。




『STARLIGHT+2024』OWV ライブレポ



『STARLIGHT+2024 』OWV公式X





2024.11.20追記

noteを共有してくださったQWVさんがいらっしゃったみたいで、私のXのアカウントまで流れてきました。本当にあたたかいファンダムですね。なんだか恥ずかしくて直接感謝をお伝えできなかったので、この場を借りて御礼申し上げます。




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集