藤岡陽子『金の角持つ子どもたち』
第一章 もう一度、ヨーイドン
第二章 自分史上最高の夏
第三章 金の角持つ子どもたち
『金の角持つ子どもたち』は、サッカーをやめ、最難関中学を受験することに決めた戸田俊介を中心に描かれた物語。第一章は俊介の母親の菜月、第二章は俊介自身、第三章は塾講師の加地の視点で語られています。
この物語の魅力に感じたのは、各章それぞれで、視点となる人物の抱えるしんどさが語られているところ。すごい人間味がある。
誰しも他人からみたその人とは違う自分を持っていると思うんです。昔からわ