棚木うろこ
日記のように、考えたことを羅列しています。
ふと、目を覚ました。 どうやら僕は畳に倒れこんで寝ていたようだった。身体を起こし、二本の腕に上半身の体重を乗せるようにして座ると、枕にしていた一本が軋んだ。あ、たてたてよこよこに模様が付いている。 何をする気も起きない日、というのが時たまある。お腹が空いても食べる気になれない。ひたすらに寝転んで天井を眺めていちにち過ごす。そんな、傍からみれば怠惰な日だ。どうやら今日はその日のようだった。 朝はそんなふうではなく、きちんと起きて、朝ごはんを食べて、着替えて、そこまではい
『タコピーの原罪』という漫画の感想ツイートで、「とりあえず東くんの母親はクソ」というものを見つけて思わず乾いた笑い出ちゃったんですよね。あのキレ方というか物言い、うちの母とめちゃくちゃ酷似してるから。 「でもまあ普段は概ね良い人なんだよ」と、胸中で擁護してみたけど、これもあの母親に育てられたために、否定すると自身も否定することになりかねないから擁護せざるを得ないのかもしれなくて、わ〜と思いました(肝心なところが言語化できてないのほんとにどうにかしないととは思っている)。 親に
自然に還りたい、と思う気持ちがとても強い。これは、私の生まれが田舎であるせいだろうか、それとも「もののけ姫」を見て育ったから? どうしてだかわからないけど、自分の死後を考えた時に、山野の土に埋もれて白骨化した私の上に、草が這い回っている様子をいつも想像する。穏やかな風が吹いて、鳥が鳴いて、それだけ。 ときおり山に足を踏み入れた人に踏みつけられることもあるけど、その人も騒ぐことなく、ここに骨があるなぁ、そんな調子。どうだろう、とても安らかな情景だと思うのだけど。 もちろん、都
朝早い時間の音楽室(吹奏楽部だったので)。水筒を開くともうもうと白い湯気が立ちのぼる。ストーブは点けたばかりで、室温は外とそう変わらない寒さだった。 「何飲んでるの?」声をかけられて答える。 お湯。 「お湯? それって白湯じゃん、意識高いねぇ〜」 「ふふん、そうでしょう」と言いながらも内心思っている。 ただのめんどくさがりなだけ、意識はむしろ低いのだ、と。
感想です。ネタバレ大有りです。 ⚠️「とりあえず一周」程度の読み込みの浅さです。誤読していたり理解できていないところもありますが、読了後の新鮮な感想を認めておきます。 ⚠️画像は古本屋で買った本書に挟まっていたショップカード まだ存在しているかな 「本物の肉」と「人工肉」はどっちが旨いのかな 人が死んだり傷つくことの多い世界なのに、そして主人公はそれらを作り出している側でもあるのに、全体として静かな印象を受けた。生々しいのに冷たそう、という感じ。 なぜ「藤原とうふ店」を
寺山修司風というのは烏滸がましいかもしれませんがよく読んでいた時期にできたことばたちなので、「寺山修司風」と銘打つことをお許しください。 赤い服着て地獄をめぐってやるわ! それくらいしか楽しみなんてない! 外出自粛でくすぶっていた からからと 君の足音は転がる車 ふたつの車 転がして どこまでもゆく地獄めぐり 車椅子を見て 撫子買った 夕べに枯れた 鬼灯買った 朝には落ちた 何を買ってもどうせ土くれ 夏が暑いのでやる気がなかった 青い海を渡った風は 西で赤くなっ
短歌:和歌の一形式。長歌の対をなすもの。57555の31文字 俳句:「俳諧の句」の略。575の17文字。季語が必要 和歌:長歌・短歌・旋頭歌などの総称。『万葉集』に収められているもの 学校で習うこーんなことはおいといて、とりあえず私の好きなものを紹介させてください。学校で習うのは本当にちゃんとしたものでそれはそれで技巧が凝らされていて好きなんだけれども、それ以外にもいっぱいあるんだよ、ってことを知ってもらいたかった。 という理由を大義名分にして自分の好きなものを紹介したか
最近、「大変だ、この所一冊も本を読んでない……!」って焦った気分になっている。 (▷寝起き頭の推敲なしの日記のようなものですので、読みづらいだろうし内容的に支離滅裂かもしれません) 私は本を読むのが好きな人間のはずだ。学校での得意科目は国語で、理系は苦手。いつも学校に本を持って行っていた。 ところが最近、具体的に言えば今年に入ってから、きちんと本を読んだ覚えがない。 私の周りに読書家が多いからだろうか、SNSを覗けば誰かしらが何かの本の感想を投稿しているので、私も読まな
朝早く起きられた日には近所を散歩するようにしている。近ごろ酷い運動不足なので長時間歩くと午後や次の日に筋肉痛が来てしまう。 でも朝早いと人通りが少ないので、公園の遊具で遊んだり、存分に写真を撮ったりできる。 今朝は雨上がりだったから、蝸牛がゆっくり地面を這っていた。小さき命だった
「ゔぅ、…、あー」 頭痛で目が覚めた。この痛みは内的要因によるものか外的要因か。とにかくひどく痛かった。 寝ていたのは玄関だった。狭い、独身向けのワンルーム。玄関から見渡せる室内。いろんなものが床に落ちていた。散らかった部屋だ。「……あー」 とりあえず水、と節々が軋む音を無視して流しに向かう。散らかった部屋の持ち主に見合った散らかり具合だった。 「はー、生き返る……」 渇いていた喉が生き返ったついでに頭もスッキリした。頭が回り始めて、すべき事を考えられるようになった。
島の端っこの、海の見える館にその男はいる。「島」とは言うものの、完全に独立しているわけではなく、すこぅしだけ、大陸と地続きになっていて、周りを海に囲まれている。そんな土地だった。 男は猫と呼ばれていた。猫は金魚を飼っていた。おかしな話だ。 男がなぜ猫と呼ばれているのかは知らない。たぶん、いつも寝てばかりいるからとか、そんな理由ではないかと私は考えているのだが。聞いたこともないし、聞こうとも思わない。あの島にはそういう空気があった。どうしてか、なにか訳ありの人間ばかりが島に
本当は、一番最初で一番最後の文章、って感じがかっこよくていいかなぁと考えていたんですが、公開して目にとまる、ということを考慮すると、テストも兼ねてどういう機能があるのか、試すべきだと思いました。 リハビリも兼ねて、つらつらと駄文を垂れ流します。お付き合いいただかなくて結構です。こんなものよりも素晴らしいもので世界は溢れているのですから、そちらか、もしくはすべきことのために時間を割いて下さい。 私は、ねこが好きです。それはもう、とても。かと言って、「ネコ目ネコ科」であ