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距離感

最近オフィスの近くのクイッティアオ屋さんがお気に入り。
クイッティアオは、お店によってスープや具が違う麺料理で、麺の種類とスープありなしを選んで自分好みに調味料でカスタマイズして食べる。
タイの国民食と言って良いのではないか、ぐらい道を歩けばクイッティアオ屋さんに当たる。
最初は美味しさがよくわからなかったけど、カスタマイズを覚えてから大好きになった。
ナンプラーとかトウガラシを漬け込んだお酢とか考えた人は天才だ。
ていうか美味しいもの食べるとだいたい「これを考えた人は天才だ!」て思うよね。思いません?

お昼は朝屋台で買っていってオフィスで食べたり、ひとりで外に行ったり、食べたいものが一緒だったらタイ人スタッフと一緒に食べに行く。
最近はおんなじクイッティアオ屋さんばかり行くので、ひとりが多いかな。
そして、ひとりだとお昼時の混む時間は相席になることがほとんど。
カウンター席は存在しないので、ひとりだとそこに座れって指示されたりする。
先に座ってるお客さんがいても店員さんは何も言わないし、私もただ座るだけ。
そこに「すみません、相席いいですか?」というセリフは存在しない。
いいに決まってる。ひとりなのに断る人はちょっとアレでしょう。
ただ店員さんが席の埋まり具合に関心がないタイプの場合はお客さん同士で「ひとりですか?」の確認をします。

屋台や食堂に限らず、庶民的なお店では店員さんが敬語であることは少ない。
日本では間違った意味で解釈されたまま定着してしまった残念な言葉は、やっぱり間違ってると思う。
お客様は神様ではなくただの客だ。
ありがとうもお互いが言う。言わなくても別に気にしない。
接客という点において、私はタイの方が好きなんだなぁ。
接客に限らずタイはだいたいマイペンライなんだけどさ。

日本では長く接客業をしていたので、そりゃあもうぺこぺこぺこぺこしていたし、敬語敬語って思いすぎておかしな言葉になったり、悪いと思ってもいないのに上辺だけで謝ったりしていた。
一生懸命接客して「ありがとう」と言われた時はもちろんとても嬉しい。
それなりのお店であれば丁寧な接客であることのほうが望ましいとも思う。
でもそれなりでもなくてもぺこぺこぺこぺこするの、しかも心の中では「早く帰れクレーマー」とか、「土に還れセクハラ野郎」とか思ってたりするのに張り付いた笑顔で頭下げたりするの、この上なく不健全じゃなーーーい?って
思ったのはタイに来てからで、日本にいた時はそれが当たり前だと思ってたんだよね。。環境ってでかい。

サービスを提供する側もされる側も同じ人間であり、それは上下関係ではない。
タイもそれなりのところへ行けば店員さんもそこそこちゃんとかしこまっていて、でも私は店員さんとの距離が近い方が好きみたい。
小さいお店であればあるほど増える何気ない会話や、交わす冗談や、逆に無言のアイコンタクトがなんだか楽しい。
たまにいる、怒ってるの?みたいな絶対に笑わないタイプのタイ人の店員さんも、スパイスみたいでおもしろい。
こういうのって海外生活の醍醐味だと私は思う。
新しい価値観は新鮮で楽しい。
人によって合う合わないはあるだろうけど、とりあえず私はここがとても居心地が良い。


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