『森のようちえん』に関わることで気付いたこと
丹波市山南町にあるNPO法人丹のたねが
運営されている『里山ようちえん ふえっこ』
ひょんなきっかけで、自然の中で育つ子どもたちのことを知りたかったので、
今年の6月頃から週一回スタッフとして関わらせていただいている。
⬇︎里山ようちえん ふえっこ の様子はこちら⬇︎
そんな僕が感じた森のようちえんでの学びを少し共有させていただきます。
自然の中で過ごすことは楽しい。
なんだ、そんなことか。
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
だけど、自分自身が大きな声を出せたり、
走り回ったり、風を感じたり、広大な空間で過ごしていると、
自分自身に余裕が生まれて自然と笑顔になっていると感じます。
自分が満たされると優しくなれる。
自分が満たされていないと、独り占めしたくなったり、
意地悪してしまうことがあるかもしれません。
自分の余裕を自然が作り出すのを手伝ってくれる。
いや、私たちも自然の中では自然でいられるから余裕ができるのかもしれません。
自然と興味のあることは覚えている。
里山ようちえん ふえっこ にいる幼児さんたちはたくさんの植物の名前や
食べられるのかどうか、どんな効果があるかなどを覚えていて、
僕に教えてくれます。
もちろん、教えたのは大人の先生かもしれませんが、
別にテストしたわけでも、何十回書いたわけでもありません。
『これって何?』『どうやって食べるの?』と興味津々なのは間違いありません。
見分けのつきにくい葉っぱを見たり、木の実を見るだけで、
『それは〇〇だから、食べられる。』と伝えることができる。
本当に大切なことや興味のあることって覚えるもんだよなぁと関心します。
どんなことでもやってみたくて、自分たちで動き出す。
それをスタッフが少しサポートしたり、やり方を指導するだけ。
今思うと、『これやりなさい、あれやりなさいって聞かないな。』
興味関心はそもそも備わっている。
興味関心ってどうやったら持てるのか?
そんなことを塾での授業をするときに考えますが、
ここで遊んでいる子どもたちは、お出かけすると、
葉っぱに触れて、栗を拾ったり、火をつけたり、色水を作ったり、
レストランごっこをしたり、虫を捕まえたりと本当に常に動き続けています。
大学生の悩みに興味があるものがありません。やりたいことがありません。
そんなことを聞くことがありますが、ここで過ごす子どもたちを見ていると、そんなことはありえないとさえ思えてきます。
興味関心を持って、自由に遊べて、体験できる環境が今の大学生には必要なのだと感じました。
いや、大人にもそんな時間が必要なんだろうなぁ。
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