夢見心地で居たい

思い込みは必ず過去が作り出すものであって、憂鬱を運んでくる思い込みの所在地を見てみると思っていたより遠くにある事が多い
時間が止まっている感覚を持ちながら生きている人はもしかしたら遠い昔の幻想に目を奪われて足もとの現実から目を背けているのかも知れない
僕はそうで、幻滅したくなかった
いつ迄も首の凝り固まった空想を見ていたい
取り立ての呼び鈴も電話も聞きたくない
忘れかけている記憶に絡め取られたい
揺らめく陽炎を必死に追いかける少年も生きられますか

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