🇮🇳チェンナイ一人旅【1日目:移動】
2024年度の冬季休暇、弊社にしては珍しく9連休もあった。
私はインド映画の中でもタミル語映画に慣れ親しんでいくうちに、やはりタミルナードゥ州という土地に行ってみたいという気持ちが日に日に強くなっていた。
「こんなに長い休暇を利用しない理由がない!」という訳で、思い切って2024年12月28日〜2025年1月4日までの8日間、日本を離れてインドで年越しをする事にした。
セントレア〜香港国際空港
今回の旅行では、行き・帰り共に経由先として香港へ行く便を予約した。航空会社はキャセイパシフィック、費用は往復約25万円だった。(通常は約15万程度で購入できるようなのだが、色々なサイトで比較した結果この時期はこの25万円が最安値だった。それにしても高いよ〜!)
15時台の便だった為、13時にはセントレアに着くように家を出た。世間の多くも冬休み初日という事で、名鉄ミュースカイはほぼ満席だった。
キャセイパシフィックのチェックインカウンターに向かうと、まずは預け荷物用のラベルを印刷してほしいとの事で機械の操作をさせられた。機械は英語だった。英語が苦手な私は機械の操作を誤ってしまい、繁忙期でややイライラしていると思われるグランドスタッフのお姉さんに操作して貰った。操作指南が書いてある日本語の貼り紙を作れば良いのに…とちょっと思ってしまった。
無事ラベルを印刷し、チェックインカウンターへ。座席を指定していなかった為、座席を取ってもらい、荷物を預けて名古屋-香港、香港-チェンナイ、計2枚の航空券を貰った。
取り急ぎ日本円をルピーに替えておこうと両替所に向かったのだが、ルピーの取扱い表示が無かった。調べると、どうやらセントレアはどの両替所もルピーの両替を行っていないようだった。これは完全に盲点…。仕方なく両替せずに保安検査場へ向かう。
保安検査場の前もやはりすごい人だかりだった。休暇の繁忙期に空港を利用した事が無かったのもあるのだが、手荷物検査までに15分以上も並んだのは初めてだった。検査まで進むと、あとは流れ作業でトータル5分ほどで出国ゲートに出れた。
海外旅行保険に入り忘れてたのに気づき、急いで保険に加入。小腹も空いたので、スタバでサンドイッチを購入して食べた。
搭乗口を通過し、座席に座る。これまで主にLCCを利用していた為、キャセイパシフィックのモニターに感動してしまった。
映画のラインナップを見てると、「インド映画」で一括りにされているようだった。全部英語字幕付きだったが、本数もそれなりにあり充実していた。
映画を観ようと思い、前から気になっていたタミル映画の"Garudan"を観ようと再生開始したのだが、途中で睡魔が襲ってきてしまい視聴停止。字幕も難しかったので、帰宅後に自動翻訳つけてゆっくり観ることにした。
仮眠をとっていると、機内食がやってきた。
チキンorヤキニク?と聞かれ、「チキン」と答えたのだがどうやら丁度無くなってしまったようで、ヤキニクになった。
機内食の味は正直とても微妙だった。写真左上のサラダは干し葡萄が入ってたりで謎に甘く、残してしまった。
食事を終え、ビールを飲み干し、再度仮眠。「機内にお医者様はいらっしゃいませんか〜?」とアナウンスがあり、一瞬起床。感心している場合ではないが、初めて聞いたので「これがあの…!」と感動してしまった。
そして、あっという間に香港に到着した。
香港国際空港〜チェンナイ国際空港
初めての乗換えでドキドキしたが、導線はわかりやすく、荷物検査を終えるとすぐに搭乗ゲートに行く事が出来た。
日本円をルピーに換えられていなかったので、香港の両替所で取り急ぎ2万円をルピーに換えて貰った。端数は香港ドルで貰った。これで一安心。
小腹が空いたので何か食べようかなと思ったが、元々予定の乗換え時間は2時間だった為、諦めて他のインド人と一緒に搭乗ロビーが開くのを待つ事にした。
搭乗してモニターを起動させると、今度はまた違うインド映画のラインナップ。JawanとMark Antony、Jailerまである!とテンション上がったが、既に疲労が限界寸前だった為そのまま入眠…。
暫くすると機内食がやってきた。
ビーフorチキン?と聞かれたので、先程のリベンジ(?)でチキンを選んだ。
さっきのヤキニクよりも微妙だった…。どれも初体験の味すぎて、私が何を食べているのかも分からなかった。今まで乗ってきた中華系(中国国際航空、中国東方航空、春秋航空など)の機内食はどれもまずまず美味しかった記憶だけど、キャセイパシフィックはいつもこんな感じなんだろうか…?
とりあえず仮眠をとる。男性CAの香水が強く、目を瞑っていても横を通るたびにわかった。
機内は結構揺れたけど、なんとかチェンナイ国際空港に到着した。
チェンナイ国際空港〜ホテル
空港に到着したが、入国カードを機内で貰いそびれていた事に気づき、セキュリティーのおじさんにカードを要求する。おじさんも持っていなかったらしく、誰か持ってないか?と他のスタッフに聞いて回ってくれた。
カードを貰い、テーブルで記入し、入国審査へ。英語で「なんで来たの?」「何の目的で?」「いつ帰るの?」「どこに滞在するの?」と結構細かく聞かれた。英語はほぼ話せないので、言葉に詰まりアワアワしてると、ハァ〜とため息を吐きながらパスポートを突き返され、もう行って良いよと言わんばかりに「Next!」とあしらわれた。
空港を出て、日本で設定したUberでホテルまで向かおうと思った。空港には、どうやらUber専用の乗り場があるようだったが、それが何処にあるのかまではリサーチ不足だった。一体何処にあるんだろう…?とテクテク歩いていると、「マダム!タクシー?」と誘ってくるおじさん達に次々に声をかけられる。乗ってやるもんか!と思ったが、Uber乗り場は何処にあるか分からないし、とにかく早くホテルに向かいたかったので、誘われたタクシーに乗る事にした。
どうやらプリペイドタクシーらしかったが、調べると乗るまでに色々と手続きを踏む必要があるらしい。しかし、私はその手続きを踏まず、ダイレクトにタクシーに乗せられた。白タクか…?
タクシーは猛スピードを出しながらホテルに向かってくれた。街は暗くなっていたが、タミル語で書かれた看板や、政治家の故ジャヤラリター女史のポスターがあちこちに貼ってあるのを見て、ついにチェンナイにやって来たんだ〜!と実感が湧いた。窓を開けると、湿ったぬるい風が車内に入ってくる。日本の夏の気候と似ていると感じた。
ホテルに到着し、タクシーの運転手に「How much?」と聞くと、1000ルピーを要求された。いやいや、Uberの参考価格は600ルピー程度だったのでおかしいだろ!とも思ったし、値切ってやろうかと一瞬思ったけど、もう面倒だったので素直に1000ルピー払った。悔しい〜!次来る時はちゃんとUberの乗り場を調べておこう。
ホテルの入り口では、どうやらスタッフが待ってくれていたようだった。予め私の到着時間を伝えていたからだと思う。
パスポートとビザのコピーをとって貰っている間にチェックインの手続きを済ませ、その後カードキーを渡され部屋に案内して貰った。
え、めっちゃきれい!!!!!
正直、想像以上に綺麗で驚いてしまった。
5泊で17300ルピーほど(1泊あたり約3460ルピー/日本円で約6300円)の中級ホテルの割には、クオリティーが高いと感じた。
大通りから1本入った小さな道にある為、周りはとても静か。海外あるあるの問題の一つ、シャワーやトイレの水圧も申し分無し。トイレットペーパーも完備。ベッドシーツもバスタオルもピカピカ清潔で、歯ブラシやボディーソープなどの必要最低限のアメニティも揃っている。ロビーでパスワードを教えて貰いWifiも繋いだが、通信速度もスイスイでストレスフリー。無料の水も毎日4本自由に飲めるし、紅茶とコーヒーもサービスされていた。
個人的には期待以上のホテルだと感じた。ここで5泊出来るのは最高なのでは…?!と既にワクワクが止まらない。
テレビを付けると、エンドレスでタミル映画のソングビデオが流れていて更に浮かれてしまったが、既に夜中の2時を回っていたので、荷解きをし、とりあえずシャワーを浴びてベッドに横になった。相当疲れていたのか、その後すぐに眠りについてしまったようだった。