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ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)
この本も、以前書いた「不動心」と同じように、近所のTSUTAYAパトロールで出会い、手に取りました。
記事ー>不動心 https://note.com/okmy_lalala_1212/n/nc6372304a36a
(本ー>反応しない練習: あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 著者:草薙龍瞬(暮らし・実用:中経出版))
さて、この本。「ある奴隷少女に起こった出来事」。
なかなか、重くて暗い内容も多いです。重いなぁと思いながらも、読み進めていける本です。自由と希望を求める奴隷の少女がくじけない。負けない。そして、「自分自身」すら保つことが難しい中、大事な家族を守り抜くこと、傷付けないようにすること、自分自身を守ること。
奴隷制度があった歴史は知っています。ただ、自由黒人だったり、解放奴隷だったりと奴隷のカテゴリーが存在していたことだとかを知る驚きもありました。
そのためでしょうか。
「へーっ!うんうん。」となりながら読みすすめ、
「はっ!?!?」となることが多々ありました。
いきなり、奴隷の分類を知ったことを感心している場合じゃない!と、我に返るのです。
屈強で不屈な時代が、現実としてそう遠くない時代にあったのです。
このような時代に、「負けない!」と歯を食いしばった人たちがどのくらいいて、その時代を子孫にどのように伝えているのでしょうか。
私の職場には、多様な人種が一緒に働いています。一緒に働き、食べ、飲み、言い合いをしたり、笑いあったり、分かり合えなくてイライラしたり。
奴隷とは違いますが、一度だけ、貧しくて悲しい戦争の時代を語った祖母の話を思い出しました。
現在の普通は、過去では考えられなかった、ある意味「夢」のようなものだったのかもしれないんですよね。。。