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降ってくる (1)
*フィクションです*
- 10年前 –
「痛っ!!何か頭に落ちた。」
「きっと、小鳥さんが何か運んでるんだよ。」
「最近、よく空からの落とし物、あるよね。」
「時々、大き目なものが落ちてくるような気が・・・。」
「庭にさ、ボルトみたいのあったのよね。」
- 昨年 -
「最近さ、宇宙人が怒ってるらしいよ。」
「だから、続々と火球目撃情報があるの!?」
「それか、ついに地球が爆発するとか。数年前、よく落下物あったし。」
「どうやら、ついに宇宙人が地球を乗っ取りに来るのか。」
「だから、数年前にアメリカ軍も宇宙軍作ったの!?」
「そもそも宇宙人って、どこの星の?」
最近、よく話題になるし、ニュースにもなる。
リサは、どことなく、不安になっていた。
ついに、宇宙との戦争が始まるのかもしれない・・・
それか、本当に地球は終わってしまうのかも。
でも、そんなことなんて、ないよね。だって、隕石は昔から降ってきてるし。いつだってあり得る話だし。まぁ、でも、巨大隕石が落ちてきたら、地震とか津波とかがおこるって映画でみたなぁ・・・。
「続いて、続報です。連日、報道で目撃が相次いでおります火球についてです。昨夜は、北海道、鹿児島、沖縄でも目撃されたとの情報が複数届いています。ロシアでも火球の目撃が相次いでいるとのことです。」
「ニューヨークからです。相変わらず、火球の情報で盛り上がっています。」
「中国では、穴が空いている場所が数多くあり、調査しているようです。」
これは、本当に隕石なのかな。宇宙人なら、友好的な感じなら少し楽しみかも♪ ETみたいなことになっちゃったり???リサの空想は止まらない。
「私、昨日バイトの帰りに見た火球から何かが出てくるのみたの!絶対、宇宙人だよ!」
リサは、はっと我に返った。
やっぱり、宇宙人だった!
リサ楽しく空想している状況じゃないかもしれない。もし、友好的交流を求めてじゃなくて、侵略なら・・・。こういうのも、映画であったなぁ。
続く