多機能な機械一つで全てをまかなうという発想の破綻
身につけて携帯する機器に関しては、「多機能なもの一つで全ての用途をまかなう」というニーズがあることはもちろん百も承知。
自分自身も、「iPhoneでこんなこともできるのはありがたい」ってのは多々ある。
だが、それは思ったほど万能の考え方ではなく、むしろごくごく限られたシチュエーションにしか適用できないのではないか、という問題提起をしてみる。
たとえば、いざという時は命綱的な任務を帯びるメインのiPhoneに、優先度・緊急度の低いエンターテイメント的な機能も兼ねさせるのは良し悪しだということ。
で、iPhoneで何でもできるからといって、そういう「メインのiPhoneじゃなくてもできること」までやらせるのは、場合によってはあまりよろしくはないということ。
まあ、バッテリーとCPUパワーとメモリ(主記憶)とストレージが無限大もしくは必要十分の数倍のマージンがある、というのなら別だけど、現実にはそうはいかないので。
違う例を挙げるなら、
洗濯乾燥機は場所は取らないけど洗濯機と乾燥機を同時並行で使いたい人にとっては不便、とか、
「日々の通勤にも週末の買い物にも長距離の家族旅行にも使える万能の乗用車を1台だけ所有する」というのは、公共交通機関が乏しくて自宅の駐車コストがゼロに近くて「4人家族で車4台」が当たり前みたいな地方だと最適解とは言えない、とか。
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