続・「いわゆるSNSと呼ばれるもの」についての雑考

多分ずっと前からなのだと思うが、「SNS(エスエヌエス)」という言葉およびそう呼ばれる現実のネット上のサービスやサイトについて、これらは元の名前の通りの『ソーシャル・ネットワーク(社会的人間関係)を広げ深めるためのサービス』という定義から離れて言葉として独り歩きをしてしまっているのだと思う。
あるいは言う人によって「SNS」という言葉の指す意味が違っている、と。

個人的には「SNSという言葉の使い方が間違ってるよ〜(笑)」ってツッコミを入れたい気持ちもあったりするのだが、こういうのは一度広まってしまうとどうにもならないことだとも思うので、もうツッコミを入れることはしていない。
マスメディアやネット上の記事などで「SNS」という表現を見ても、それが元々の名前通りの『ソーシャル・ネットワークを広げ深めるためのサービス』のことを指して言っていると受け取ること自体をもうやめている。

もちろん、twitterにしてもInstagramにしてもYouTubeにしてもLINEにしても一般のブログにしても、それを『ソーシャル・ネットワークを広げ深めるためのサービス』として使うことは可能であり、そういう意思を持って使っている人が集まった集団の中では、それは元々の名前通りの「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」として機能する。
あくまで、そうじゃない使い方もできて、そうじゃない使い方をする人の数がけっこう多かったり多数派だったりするものも多い、というだけ。

あるいは発想をもっと全面的に転換して「ソーシャル・ネットワーク」というもの自体の定義を考え直すということも可能だ。
従来のソーシャル・ネットワークというのは「わたしはどこの誰です」という情報をお互いに開示するのが普通だった。
同窓生・同僚・仕事の関係者・ご近所さん・ママ友パパ友などの場合、「親しくつき合ってて為人(ひととなり)もよく知ってるけど『どこの誰か』は知らない」という関係性は普通はない。
だが、現代の『新しいソーシャル・ネットワーク』というものの定義の中に、そういった「どこの誰かは知らないけどよく知ってる人」という関係性も含むということにしてしまえば、匿名前提の趣味の交流サイトも元々の意味のSNSに入れてもかまわないことになる。

まあ、どっちでもいいんだけど。(^^)

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