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藻琴山

日程:2004年4月11日
メンバー:単独

「アホ!」と、楽しくも一笑された。
というのも、また今週も藻琴山へスキー登山に向かったのだが、前日海別岳へと行った恩師K先生が奥さんを連れて藻琴山で仲良く登山の準備をしていて、やあやあと挨拶をした。 

その直後、ぼくはナント・・・
"登山靴"を忘れてきたことに気づいたのだった。
そこで恩師に明るく一笑されたというわけ。ぼくも苦笑いした。
また出直しである。
日曜日予定ナシ、快晴無風の条件では、さすがに登山をしないわけにはいかない。

一旦、家に戻って冬山登山靴をドンと乗せ、再び出発。
・・・今度はお腹の具合が・・・
またまた家に戻り、う~ん・・・。
さて、気持ちを切り替えて意気揚々と再々出発。
ずいぶんと時間をロスした。

登山開始11:30。すでにみな下山してきている時間だ。
こういう小さなミスが重なっている時には慎重に登りたいものだと自戒する。
先週と同じく峠からのルートを選んだ。先行者の駐車は6台。
ハイマツが露出してきて、このルートでの山スキーも今年は最後だと思うと名残惜しいからである。
ハイマツ帯の疎らなところを選びながら、またもゼイゼイハァハァと登り、白き稜線をめざす。

一望できる屈斜路湖の氷面にも春の亀裂が走ってきた。
山の雪原にも羽虫が飛ぶようになった。
オホーツク海はどこまでも優しく蒼く、その水平線はやがて空と仲良くなっている。
振り返ると斜里岳や知床連山がきれいに座って見える。知床岬まで望める。
高気圧に覆われているのか、きれいなスジ雲が知床にかかってきた。

なんだか胸のモヤモヤが発散できなくて、わざわざスキーを背負って荷を重くして、みんなが去った静かな頂上に一人ぽつねんとたどり着いた。
この日は、遠く大雪山連峰まできれいに望め、ぼくのこころもどこまでも望めた。

斜里岳、知床連山を望む


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