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オトナの学び【アンドラゴジー】

大人が学ぶこと、大人を学ばせることは子供の時のそれとは違う。大人になってする勉強と子供の時の勉強で学びに向かう姿勢が違う。何となく感じていたことがアンドラゴジーを知ることですっきりしました。

アンドラゴジーとは

大人(成人)の特性を活かした学習支援論です。
教師が決めたカリキュラムや教科書に沿って物事を教えられる子供の学び(ペタゴジー)に対して、大人の学び(アンドラゴジー)は、「自ら目の前にある課題に対して、解決する方法を求めること」で学んでいくことができる。その違いを認識して支援しましょうということのようです。

4つの特性

アンドラゴジーは成人の特性と学習援助のポイントを自己概念、経験、レディネス(準備状態)、方向付けの4つで説明しています。
成人の特性
・自ら計画し、進めていく(自己概念)。多くの場合、大人が勉強しなくて誰にも怒られませんし、英語が勉強したいといって10年たっても責められることはないでしょう。いつまでたっても私の英語力は上がりません…大人の学習は自分で計画し、自分でやるものです。
・自分のこれまでの経験に基づく(経験)。経験がこれからの学習に活かせる。
・その学習に取り組む動機が、社会的役割に関する発達課題の中にある(レディネス)。役職や役割がついたときにはじめて「聞く耳」が持てるのではないでしょうか。「まんがでわかるドラッカーのリーダーシップ」を買った時の私の動機は、まさにこれです。
・生活や向き合う問題を解決することが学習の目的である。(方向づけ)今やっている学習は、その応用がすぐに役に立つから。です。

学習援助のポイント

・自己概念を引き出すために、自律的に勉強する意欲を高める。ニーズに応える。
・学習者には経験があり、その経験に基づく学習支援する。
・テーマを生活や職業などに直接関わるものにする。
・学習の成果が課題を達成するためのものであること。

大人にもペタゴジーとの使い分け

大人の学びはアンドラゴジーと言ってきたが、受け身の学校教育(=ペタゴジー?)を受けてきた新人(1~3年目)は課題や問題を見つけ方向づけすることや、強い自己概念を持つことも求めることが難しいことも多い。新しい環境・知識・技術については成人であろうと「新人」の枠組みでペタゴジーを取り入れる必要があると感じた。まずはしっかり教え、後輩ができたり、仕事を任されたりといった「職場での役割」が明確になった時に内発的な動機付けや直近の課題解決に向けた方向づけを促すアンドラゴジーに切り替えて支援する。教える側にも教わる側にもその使い分け・考え方の転換が大切と感じました。

大人(な学び)であろうと子ども(な学び)であろうと前に進んでいることは評価し、適切な支援をしていきたいものです。

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