『ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由』古屋 星斗(2022)
キャリアに関する新刊ということで購入。
内容メモ
・職場に関する新しい法律(筆者いわく職場運営法)が2010年代後半に施行・改正されたことで、大企業中心に残業時間など「ゆるい職場」に変わってきている。
・「ゆるい職場」により若手社員の職場環境などに関する「不満」は低下したが、成長実感など将来への「不安」は高まっている。
・「ゆるい職場」は若手社員の教育にも影響。以前のように100%育てきることが難しく、社外で経験を積む重要性が高まっている。
・「横の関係で育てる」事例として、新入社員だけがスタッフを務める研修店舗をもうけている外食チェーン店がある。
・行動量と情報量の2軸で考えると、行動量のほうがキャリア指標的に重要度が高い。(若手社会人)
・行動量といっても大それたものでなくてよく、小さな行動(スモールステップ)が重要。(自己開示、エネルギーを受け取る、目的のある探索、試行、内省・振り返りの5要素)
・日本の進路選択は諸外国に比べて「ギリギリに選ぶ」という傾向が強い。
・『はじめてのおつかい』が海外で大ブレイク(Netflix)。畏敬の念、楽しみの声、不信と懸念などさまざまな意見。日本では子どもの独立性が重んじられている。(学校の選択を子ども自身ができる割合も諸外国に比べて高い)
感想
・「ゆるい職場」につながっている要因が本当に法律だけなのだろうかと疑問に思った。
・OFF-JTは外部でという話は、自分の立場で考えてもありかもしれないと思った。
・日本では子どもの独立性が重んじられているという視点は自分にとって新鮮だった。