料理•食事は最強の言い訳

最近、生活の中で料理をしている時や食事をしている時間を楽しく感じるようになりました。料理は単純にものづくり的な楽しさがありますし、食事にも美味しいものを食べるという何にも変え難い幸福が存在します。でも僕がそれらを楽しいと感じるのにはもっと大きな理由があります。

本題に入る前にまずはこの話の大前提となる部分を押さえておきましょう。人間含め生き物というのは何かを食べてエネルギーを得なければ生きていけません。ご飯を食べないことはそのまま死につながるわけです。つまり食事だったり、食べるものを作る料理というのは生きるための行為そのものなんです。

僕たちは日々、それぞれ何かしらの課題に追われ、それに多かれ少なかれストレスを感じて生きています。仕事とか学校の課題とか諸々の義務とか。やらなきゃいけないことにまみれて、中には楽しいこともありますが、大抵は煩わしいですよね。また、それと同時に僕たちには常に、また一様に、生きるという大事な仕事が課されています。そしてそのために必要な課題というのが食事や料理です。

それではここで、日々の生活で課される諸課題と料理や食事という生きるための課題の重さを比べてみましょう。明らかに、どう考えても、誰が何と言おうと後者の方がはるかに重要です。なんたって生死に関わるのですから。敵うものなき生きる上での最重要課題と言えます。つまり食事や料理をしている時間というのはそんな最重要課題に取り組む最高に尊い、何人たりとも邪魔する権利を持たぬ時間であるのです。どんなにまじめに働く人よりも、どんなに一生懸命勉強する人よりも、料理をしている人や食事をしている人の方が断然えらい。それを否定する奴には、「じゃあお前は俺に死ねと言ってるのか」と言ってやればいい。「こっちは今生きるという最重要課題に全力で向き合っているんだぞ」と。

ここまで来ればもうお分かりの通り、料理と食事をしている時はマリオのスター状態並みに無敵状態なんです。僕が感じていた楽しさの理由とはこれです。その間だけはこの世で最強の存在になれるから。料理や食事は、生きる中でまとわりついてくるめんどくさいこと全てを吹っ飛ばす、最強の言い訳、最強の安全地帯なのです。

ちなみに睡眠はその次に強い効力があるのでより無敵状態でいたい場合には睡眠と併用するのがいいでしょう。また食事といってもおやつの場合は効力は半減していまうので注意してください。