封神演義
最近、朝活の中国語音読講座で、「封神演義」が話題になりました。
発音指導してくれている中国語の先生が話題にしてくれたのですが、
いわば原書からではなく、
「皆さん、このマンガを知っていますか?」
と週刊ジャンプでかなり以前に連載されていたマンガの方で紹介してくれました^^。
私は連載をリアルタイムで読んで楽しんでいたので、わぁーなつかしい!とうれしかったです。
日本人がマンガで紹介するならわかるけど、まさか中国人の先生からその切り口で来られたのは、ある意味新鮮。
この「封神演義」、私的には、西遊記などとともに中国の奇書小説に並べてもいいのではと思っていますが、様々な文学者、研究者の中では賛否両論というか、むしろ正統的ではないということで(学術的な)評価がされにくいことはよく言われています。
たしかに、実在した人物を登場させながらも、フィクションが多すぎるというか、合わない部分も多く、なんかごちゃまぜ感がひどい・・・という感じもしますが、壮大な歴史エンタメと思えば、面白いよなぁ~と思います。
さて、私もこの「封神演義」を初めて触れたのが、ジャンプ連載の漫画から。太公望、妲己、紂王、周の武王、哪吒、太上老君などなど、歴史人物、神話・伝説の妖怪、神様入り乱れ(やっぱりごちゃまぜ感)の物語に、興味を持ちまして、さらに神保町の東方書店で見つけた本(写真にある『封神演義の世界』)で深堀りしてから、マンガの原作にもなっている安能務訳の『封神演義』でじっくり読もうとしました。かれこれ20年前ぐらいの話です。
安能務訳は上中下の三冊でして、20年前に上巻、中巻は読んだんですが、下巻が近所の書店になぜかなかったです。取り寄せすればよかったのですが、中古書店で安く買おうなどと変な気を起こしてしまい、出てくるのを待って、20年。。。
ま、マンガでラストは知ったからいいやと放置していたのですが、冒頭になるように、最近、この「封神演義」が話題に出たので、急にちゃんと小説も読もうと思うようになりました。
で、とうとう取り寄せで新刊本を購入。
20年前なら消費税が・・・などとケチなことを考えてしまったが、下巻を読み始めたら、20年前に読み終えた上中巻の内容がほぼ鮮明に思い出してきたのは、我ながら驚き。一気にいま読み終えた!という感じでした。
いろいろと議論はあるところですが、中国の代表的な神怪小説。
中国の正史や古典を少しでもかじっていれば、ツッコミ満載で楽しめると思います。