東京オープンワールド【オキテカクヒビ_014】
『オキテカクヒビ』は、オキテカクが触れたコンテンツについて、1,000文字程度で書き綴る記事シリーズである。毎日21時更新予定。
火曜日はゲームの紹介。今回は、東京を舞台にしたオープンワールドゲーム。
ゲーム/『Ghostwire: Tokyo』
人々が消えた東京は非常に広く、そしてそこで出会うイベントや妖怪(唐傘・ろくろ首・鎌鼬等々)は様々で、オープンワールドが持つべき要素である、『次は何をしよう』『あそこに行ったら何があるんだろう』という気持ちを満たしてくれる。
戦闘は印を用いたFPSとなっている。残弾数の管理がそれなりにシビアで、補給手段はあるものの戦闘中は攻撃を避けなければならないため、一発一発を正確に当てていくことが肝要となる。敵を倒すことで補給も出来るので、一体ずつ倒していくことも重要。
ストーリーとしては平凡な少年・暁人(アキト)が謎の復讐者であり霊体であるKK(ケーケー、コードネーム的なもの)に憑依されたところから始まり、人間の消失を引き起こした張本人を探し出すべく、東京を奔走する。
この二人がゲーム中にとかく喋る。サブクエストにまつわることはもちろん、回復アイテムのためにコンビニに入れば『何か買ったか?』と聞かれ、妖怪に出会えば雑学を話し始める。最初は険悪な二人だが、経験と時間によって関係性がほぐれていき、唯一無二のバディとなっていく様を楽しむことが出来る。PS5の場合、KKの声がコントローラーから聞こえる。暁人に憑依しているという設定を十二分に楽しめる。何より声がとても良い。
また、ストーリーは二人の関係だけでなく、それぞれの家族の話も描いていく。両親を失い、妹とも距離感を取ってしまっていた暁人。仕事のために家族を蔑ろにしてしまっていたKK。そして、失った家族を取り戻すために東京中を巻き込んだ事件を起こす犯人。それぞれに思う家族像があり、現実があり、結末がある。
ストーリーだけを楽しむなら10時間もかからないが、サブクエストや収集系の寄り道をするなら相当楽しめる作品となっている。
日本を舞台にしたオープンワールドを遊んでみたい方、幽霊やホラーに関心のある方には是非オススメの作品である。
『オキテカクヒビ』は、オキテカクが触れたコンテンツについて、1,000文字程度で書き綴る記事シリーズである。毎日21時更新予定。