コンサルタントの面接に学ぶ仕事に必要なスキル

　先日、コンサルタントの能力を面接時に見抜く方法として、特に答えの定まっていないお題を与え、それを基に文章を書かせ、プレゼンさせるという話があった。
　この方法は、考える力や表現力、問題解決能力を総合的に評価するのに非常に有効だとされている。確かにその通りかもしれないが、逆に考えると、その能力を鍛えておくことが、学歴以上に仕事に有利なのではないかと思う。
　まず、コンサルタントに求められる能力とは何かを考えてみよう。コンサルタントは、クライアントの抱える問題を解決するために、高度な分析力や論理的思考力、プレゼンテーション能力が必要とされる。
　そんなスキルを持っていることを証明するためには、実際の業務に近いシチュエーションでその力を発揮できることが重要だ。よって、答えの定まっていないお題に対して文章を書き、その内容をプレゼンするという面接方式は、その力を測るのに適した方法だろう。
　このような面接を実施できる企業は、採用において柔軟な思考を持っていると言えるが、ほとんどどこの企業もこんな面接方式は採用していない。
　しかし、書類選考を通過した後に、この方法を活用して自分の能力をアピールすることは非常に有効だ。具体的には、以下のようなエッセンスや考え方を取り入れてみると良いだろう。
　問題設定の明確化……まず、お題に対して何が問題なのかを明確にし、聞かれたことについてちゃんと答える。そして自分の立場をはっきりと示す。問題の核心を理解することで、解決策をより具体的に提示できる。
　論理的な構成……次に、論理的に文章を構成する。序論からすぐに結論を出し、理由と結論の補足という構成を意識し、それぞれの部分がしっかりとつながっていることを確認する。
　具体例の使用……抽象的な話だけでは説得力に欠けるため、具体的な経験則にもとづいた例やデータを用いることで、提案の現実性や有効性を示す。
　クリアなプレゼンテーション……文章を書いた後、それをプレゼンする際には、聴衆が理解しやすいように工夫する。話す速度や声のトーンも重要な要素になる。
　これらの方法を使えば、「なぜうちを選んだのか」といった答えづらい質問にも、納得できる回答がしやすくなる。
たとえば、企業の強みや業界の動向を踏まえた上で、自分のスキルがどのように活かせるかを論理的に説明することで、面接官への説得力が増すみたいな感じだ。
　さらに、プレゼンテーションスキルを鍛えることで、面接官に自分の意見を効果的に伝えることができるようになる。これは、実際の業務においても非常に重要なスキルであり、日常的にトレーニングすることで、自信を持って業務に臨むことができる。
　まとめると、コンサルタントとしての能力を証明するためには、単に知識や経験を持っているだけでなく、それを効果的に伝える力が求められるが、これはコンサルタントに限った話では無い。知識労働における仕事の技能そのものだ。
　特に答えの定まっていないお題に対して文章を書き、プレゼンする技術を身につけることで、面接官の評価を高めることができる。これらのスキルは、学歴以上に実務での評価につながる重要な要素となるだろう。