素直にセルフレジが良い

 先日、セルフレジが欧米で撤去されているというニュースを見かけた。そのニュースについたコメントで、店員にやってもらったほうがいいという意見が目についたが、個人的にはその発想は全くない。たとえ複数の品物があってもセルフレジのほうが気楽で良いと思う。ただし、これも条件付きで、セルフレジが複数あって「自分のせいで後ろがつかえていない」焦りがない場合に限る。
 店員にバーコードをスキャンしてもらうなら、いくら遅くても店員の責任になるが、バーコードのスキャンを自分でやる場合、もたついたら全部自分の間抜けさが原因となる。よって他人からせっつかれなければどうでもいいと思う。つまり単純な労力よりも理解の追いつかない(頭の悪い)相手に対するコミュニケーションや対外的な動きが苦痛でしょうがないのだ。
 おそらく欧米ではそこらへんのやり取りを苦痛に感じない外向性溢れる人たちが多いのだろう。なんかそんなイメージがあるし、実際に外向的な人が多いのかもしれない。だから、一人で黙々とやるより、多少摩擦があっても軽快なトークと共に店員に全部やらせる厚かましさが発揮できるのだろう。そんな人たちが多い国ならセルフレジが撤去される現象が起きるのも理解できる。
 一方で日本ではセルフレジが普及しつつある。理由の一つとして、人手不足と人件費が挙げられる。人手不足の中、店員の負担を軽減するためにセルフレジは有効だ。しかし、もう一つの理由として日本人の内向性があると思う。日本人は他人とのやり取りを極力避けたいという傾向が強いのではないか。そのため、セルフレジの方が気楽に感じる人が多いのだろう。欧米に比べてセルフレジに否定的な意見が少ない気もする。
 もちろん、セルフレジにもデメリットはある。例えば、高齢者や技術に不慣れな人にとっては使いづらい場合があるだろう。また、セルフレジが故障したり、停電になったり、不具合が起きた場合に対処が難しいこともある。しかし、それでもセルフレジの利便性は高いと思う。
 セルフレジを使うことで、買い物のペースを自分でコントロールできるし、他人とのやり取りを避けることができる。特に伝染病が蔓延した際は接触を避けるためにセルフレジが一層注目されるようになった。
 結論、セルフレジが撤去されるかどうかは、その国や地域の文化や習慣、消費者のニーズに大きく依存するが、個人的にはセルフレジの方が素直に気楽で良いという意見だ。特に自分のペースで買い物を進めたい人にとっては、セルフレジは非常に便利なツールだと思う。

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