【W杯一言戦評】グループ別まとめ〈F組〉

①ドイツ✖メキシコ

「狭い局面で"ティキ・タカ"したかと思えば切れ味鋭いカウンター。上背のないDF陣の高い対人スキル、ラジュンのたゆまぬ上下動スプリントにチチャリートの鬼気迫る"フォレスト・ガンプ"的ランニング、レジェンド・マルケス投入で引き締めるタクティクス。メキシコが体現するフットボール・センスファイティング・スピリットは前回大会にも増して感動的」

②スウェーデン✖韓国

「見ドコロトットナムの新スピードスターとして前任者のベイルばりに右サイドをぶっちぎったソン・フンミンスウェーデン右サイドルスティグは斜めのくさび/クロスの感覚が秀逸。1点取れば守り切れる北欧勢の守備は鉄壁。敵陣ペナ内まで走り込んではPKも決めた主将CBアンドレアス・グランクビストは文字面も声に出してもかっこよすぎるカタカナ名」

③韓国✖メキシコ

エレーラのインサイドキック、ベラフトコロの深さチチャリートドロ臭さディフェンディング・チャンピオンを破ったメキシコ韓国相手に貫録の戦い。勝負を分けたのはディフェンディング・ファンクションで、足を出さずに身体を寄せたかフトコロに飛び込むスライディングか。"3・連弾"ソン・フンミン射ちも射ったり最後の力を振り絞って一矢

④ドイツ✖スウェーデン

前節から先発を5人も入れ替える荒療治、後手を踏むや後半の前にテコ入れ。長期政権は伊達じゃないレーブ監督の対応力。"ヴァルハラ"と化したスウェーデンの高く強い牙城に対し、徹底させたのはつぶれ役マリオ・ゴメスを置いての低く速いクロス。退場劇があれども不屈の"ゲルマン魂"を示してのラストプレー前節に結果を出せなかったクロース

⑤韓国✖ドイツ

バスケットボールのようにゴール前からゴール前へのオープンな展開になった試合は、バスケットボールと違って決め手スコアラーも欠いた。失点に慌てて攻め上がったGKノイアー"攻撃範囲"の広さにも自信があるのか、相手ゴールから遠く離れたシューティング・ガードのようなポジショニング。ターン・オーバーでトドメを刺されるW杯史に残る珍プレー」

⑥メキシコ✖スウェーデン

「空中戦を制圧してメキシコのパスワークとカウンターを寸断したスウェーデンゴールをこじ開ける術だけがなかったが一瞬のスキをものにして試合は一変、敵・味方問わずコントロールミスが得点に直結する幸運の連続でまさかの自力突破を引き寄せる。打開策を見つけられず他力本願を祈ったメキシコはまさかに次ぐまさかの2位通過」

〈F組〉総括
『王者の屈辱~戦術家オソリオと北欧神話~』
《ベストバウト》ドイツ✖メキシコ
《掘り出し者》ロサーノ(メ)、ブラント(ド)

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かとう【サ行】中
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