虚言癖を自分で治す

このことは誰にも相談したことがない、というよりできないのだが、俺はかなりひどい虚言癖を持っている。柔らかく言うと見栄っ張り、Twitterっぽくいうとイキリとかその辺で表現されるタイプの人間である。また、話題のつなぎのために虚言を息をするように吐くことすらある。周りと自分を比べすぎてしまう自意識過剰、自分の根底にある自信のなさ、そして努力を好まない怠惰な性格が自然とそうさせるのだろう。

また、それを自覚しているので精神的負担は大きくなる一方だ。1人でいる時に「もっと頑張れた」「本当はそんなに強い人間じゃない」「お前の人生はそこまで面白くない」なんて考えや囁きが脳で回って、余計にみじめになったりする。そんな時だけ記憶が消えるまで飲酒してみたいなぁとか思ってたりもするが、実際は吐くまで呑んでも消えなかった。

治した方がいいのは分かる。しかし、その上で厄介なことがある。その虚言を誰も疑わないことだ。もしくは、虚言だと分かった時点で俺から遠ざかっているのかもしれない。しかし、普通は友達のことを隅から隅まで知っているなんてほとんどない状況だから、「疑う」というフェーズまで行くこと自体難しい。

そうでなくても、俺の虚言のリアリティは妙に高い。転校生故の孤独の影響なのか、イジメの影響なのか、はたまた元々想像力豊かなのか、この虚言癖は小学生の頃からある。当時なら簡単に看破され先生や友達にも指摘されていたが、中高そして大学まで続けると自分ですら現実と区別がつかなくなってくるレベルまでいく。おまけに酒に酔っても記憶が残るし頭も働くタイプだからなおさら饒舌に戯言を言える。

こんなどうしようもない癖を治す方法を自分なりに考えた結果、「不言実行」と「一所懸命」しかないと結論付けた。大袈裟なことは言わず、自分のやりたいこと、やれることを粛々と実行していく。そして過去はいくらでも脚色できるので振り返らず、楽観的な未来を妄想することも辞めにして今を全力で生きる。それが出来なければ、俺は一生大人にはなれまい。

P.S.
そんな感じの男のことを絶妙に表現しているGreen dayのbasket caseという曲がある。ぜひ歌詞を見ながら聴いて欲しい。コレをコピーした高校時代、まさか22歳になってもまだ自分がそんな男だなんて思ってもなかった。ごめんよ。

PSのPS
この曲を本人は何歳で書いたんだろうと思って調べたらまさかの22歳、同い年でビックリしたよ。

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