危険がいっぱい
1964年公開のフランス映画「危険がいっぱい」を観た
アメリカから来たならず者集団のボスの妻に手を出した主人公は、怒ったボスの手下に捕らえられ、あやうく死にかける
命からがら逃げ出した主人公は炊き出しをしている教会に駆け込み、そこで奉仕活動をしている美しい未亡人と出会う
身を隠すために未亡人の運転手になった主人公は未亡人の従姉妹にあたる若い娘とともに同じ屋敷で暮らし始めるのだが・・・
20世紀を代表するイケメン俳優アラン・ドロンが主人公を、これまた20世紀を代表する美人女優ジェーン・フォンダが若い娘をモノクロ画面の中で熱演している
20代のアラン・ドロン、やっぱカッコいいね~
男から見ても惚れ惚れする
サングラスがまたものすごくよく似合うんだわ
ジェーン・フォンダの若いころって初めて見たんだけど、キュートでかわいいね
昔見た「奥さまは魔女」に出てくるサマンサに雰囲気がちょっと似てて、最初その女優かと思ったよ
あとねー、おどろおどろしい音楽が随所に流れるんだけど、けっこう効果的に使われてんだよね
電子音源とか無い時代に工夫を凝らしたいろんな音が出てきて、がんばってんなーって感じがした
時代的な話で言うと、お屋敷にかざってある絵が印象に残った
ありゃたぶんピカソの絵なんじゃないかな
タッチがゲルニカっぽかったぜぃ
まあ、ストーリーとしてはよくある設定なんだけど、なかなか練りこまれてたんじゃない?
特にラストシーンのどんでん返し、いい意味で期待を裏切られて「そう来たか!」となってシニカルな結末で面白かった
しかし、男女関係ってのはどうして矢印がなかなか同じ方向に向かないんだろね
若い娘は主人公を、主人公は未亡人を、未亡人は別の男を、と全然違うベクトルだから交わらなくてやんなっちゃう
その結果がラストシーンにつながるわけなんだけど、それは見てのお楽しみw
盲目の恋に狂ったオンナの執念は時に背筋が凍るほどすさまじい
そんなことを感じた映画ですた