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【めざすは『銀の匙』】スーホの白熱した授業

ブログ記事がとても多くなってしまって分かりにくいので、noteに概略と目次をつけて読みやすいようにしていきたいと思っています。

ずいぶん昔に書いた文章は、かなり未熟で恥ずかしいのですけど。。。読み返してみると、今現在に至るまで様々なことがあり、考えてきたなぁと思います。過去は未熟ですが、今から思えば、そんな過去も現在につながっているのだと思います。

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子どもに哲学的な学びがあると物語文の授業はかなり面白い

橋本先生の『銀の匙』の授業の本を読みました。実際の授業は見ていないので分からないですが、子ども達が引き込まれる授業ってどういうものなんだろうか?とずっと考えてきました。

自分自身の哲学的思考が深まるにつれ、国語の物語文の授業が白熱するようになってきました。子ども達に日々さまざまな話をし、実践させているのですが、そういうモノの考え方を使って読み解く物語文は、もの凄く面白いです。

哲学的な本を読むと、どの人が言っていることも同じだなと思うことがあります。これは心を打つ物語にも共通したもので、日々の学びを通して、人の心の奥深くを探ることが子ども達はできるようになっているのでしょう。だから授業が白熱する。

たぶん橋本先生の授業というのは、そういう哲学的な学びをし、中勘助という人の哲学的な思考に触れるような授業だったのでしょう。だから子ども達の琴線に触れたのだと思います。


クラスのほぼ全員が挙手する状況が 数日間も続いた国語の授業


3月も半ばになると、あらかたの学習は終わり、復習の時期になります。

先日、若い教員と国語の授業について話をしていて、「スーホと白い馬」の授業展開について聞かれました。

あらすじ
ある日、遊牧民の少年スーホは帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を大切に育てる。

それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。

しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、スーホに銀貨を三枚渡し、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。

スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され白い馬を奪われる。

命からがら家へ辿り着くが、白い馬を奪われた悲しみは消えなかった。その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出したが、逃げ出した際に領主の家来達が放った矢に体中を射られていた為、スーホの元に戻った時には瀕死の状態であった。

看病むなしく白い馬は次の日に死んでしまう。

スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、夢の中で白馬をみる。白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。そうして出来たのがモリンホール(馬頭琴)であった。

Wikipedia

この話の意味すること…なんていうのは少し横に置いておいて、スーホと白い馬の心に焦点を当てて授業をしたところ私自身もビックリするような白熱した授業となりました。

1年間、ほとんど手を挙げなかった子まで手を挙げ発言し、クラスのほぼ全員が、自分の意見を言いたくて挙手するという状況が数日間も続いたのです。

人は、自分に関係の深い話には耳を傾けるものですが、特に心の問題については、皆が共通して考えたり悩むものだから誰でも話を聞くものだと読んだことがあります。きっと、子どもの心に響く何かがあったのでしょう。

詳しく書くと長くなりそうですが、この1年間の子どもの心の成長を感じられた授業でしたので、少しの間、書いていきたいと思います。


目次

  

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