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11)クラスの為のお手伝いのとてつもない威力を知った

◆体を動かすお手伝いで子どもは劇的に変わる 2

普段、宿題もロクにやらない子だったのですが、宿題を終え給食室に給食が運び込まれたのを確認すると、驚くようなスピードで全てを盛り付け、クラス全員の机に配りました。

4時間目が終わり、クラスの子が帰ってくる前に終わらせたかったのでしょう。

ほぼ給食を配り終えた時、クラスの子ども達が教室に帰ってきました。

「わ~~すごい! ありがとう!」口々に子ども達は歓声をあげます。

ところが、普段から無表情で感情を表に出さない子でしたので、この時も無表情でにこりともしません。

でも、何かが彼の心に響いたのでしょう。授業をサボり、一人で給食を配膳するという時間はたった2回で終了したのです。

その後は、皆と共に、その授業にも参加できるようになりました。

給食の配膳という仕事を与えたのは、孤立しないためでもありました。

授業に参加しないということで、クラスの子ども達から冷たい目を向けられるのは容易に想像できました。

だからこそ、クラスの皆の為になることをさせたのです。

実際に、子ども達は授業に来なかったその子を非難することはありませんでした。かわりに「ありがとう」と口々に言ってくれました。そういう感謝の言葉が、彼の心を支えたのだと思います。

この一件で、クラスの為のお手伝いのとてつもない威力を知りました。

長くなるので、この続きは、また明日。



この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。

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