10)専科の先生の授業に行けなくなってしまった子
◆体を動かすお手伝いで子どもは劇的に変わる 1
身体を動かして気分を変えることが大事だとタケシ君に話をしましたが、話をしてすぐに変わることなど、なかなかできる事ではありません。
でも、何か嫌なことがあったときに止まってしまうことが彼の心のケアのために一番良くないので、とにかく体を動かすこと。そのために、一番良いのが「クラスの為になるお手つだい」だと思っていました。
たいていのお手伝いは体を動かすことを伴いますし、人の為になるという満足と、相手からの感謝も得られます。
大分前に担任した子ですが、専科の先生が苦手だったのか、どうしてもその授業に行けなくなってしまった子がいました。
どうにも授業に行けないと自分の席から立たないので、校長や親御さんとも相談して、しばらくその授業に行かなくてもよいことにしました。
でも困ったのは、その時間、何の課題を与えるかです。私がその教科を教えるのは簡単なことですが、根本的なモノの解決には至りません。
何よりも授業に行けなくて心が暗く沈んでいるのだから、それを払拭するように体を動かすことが必要だと思いました。
そこで思いついたのが、ちょうど4時間目だったので、クラス全員分の給食を一人で配膳させることでした。
給食が大好きな子だったので、「じゃぁ、4時間目、みんなの分の給食を配ってくれる? 給食の用意ができるまで、宿題をやっていて良いから」というと、お手伝いなどはしない子だったのですが、彼は同意したのです。
長くなるので、この続きは、また明日。
この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。
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