人気チェスカチェア検討中の方必読。THONET S32との違いと選び方を解説します!
こんにちは、初めましてO/HAUSです。チェスカチェア(Cesca Chair)を購入しようと考えているみなさんに届けっ….!チェスカチェア、可愛いですよね。ただ、チェスカチェアについて調べ始めるとぶち当たる「KnollのチェスカチェアとTHONET S32どっちを選べば良い????」問題。本記事では、その魅力と歴史、そしてTHONET S32との違いを詳しく解説します。購入前にぜひご一読ください!
1. Knoll チェスカチェア(Cesca Chair)とは?
チェスカチェアは、モダンデザインの象徴とも言える椅子です。1928年にマルセル・ブロイヤーがデザインしたこの椅子は、スチールチューブフレームと籐(ラタン)を組み合わせたシンプルでモダンなデザインが特徴です。Knoll社は、1940年代後半から1950年代にかけてこのデザインを製品化し、アメリカ市場で大ヒットさせました。
2. チェスカチェアの歴史
チェスカチェアの歴史は、1920年代のバウハウス運動にまで遡ります。マルセル・ブロイヤーが設計したこの椅子は、当時の革新的なデザイン思想を体現しており、今日でもその美しさと機能性が評価されています。
(ここからがややこしいお話…!)
マルセル・ブロイヤーのチェスカチェアの販売権は当時から複数の会社が持っていました。その会社がTHONETとGavina(後にKnollが買収)です。THONETは1920年代後半から1930年代にかけて、Gavinaは1950年代から1960年代にかけてマルセルブロイヤーのチェスカチェアを製造、販売していました。のちに1968年にKnollがGavinaを買収したことで、Gavinaが持っていたブロイヤーのデザイン権がKnollに移行することになります。
なので、THONETもKnollも元々は同じデザインをもとに作られた正規品!!!となるとますますどちらを選べば良いかわからなくなってきますね?
3. THONET S32との違いは?
チェスカチェアとTHONET S32は、どちらもマルセル・ブロイヤーのデザインに基づいていますが、いくつかの違いがあります。
素材と仕上げ
Knollのチェスカチェア:クロムメッキのスチールチューブフレームと籐(ラタン)の座面・背もたれ。座面の膝裏に触れる部分に丸みが少ない等、クリーンなラインが特徴的。
THONETのS32:同じくスチールチューブフレームと籐を使用するが、フレームはしばしば手作業で仕上げられ、微妙な曲線が強調されている。座面の膝裏に触れる部分に丸みがある等、少し複雑で細部にこだわりを感じるデザイン。(肘ありの場合)、肘を置く部分が少し長めなど所々Knollとの違いがあります。
価格帯
Knollのチェスカチェア:比較的手に入れやすい価格帯!¥162,800~(2024年6月現在)ラタンが機械張りか手張りかで価格が変動します。
THONETのS32:手作業の工程が多いため、高価になることが多い!約¥200,000前後(2024年6月現在)。日本ではTHONETの正規代理店が少ないため、金額も変動しやすい傾向です。
4. 結論どちらを買うべきか
KnollのチェスカチェアとTHONETのS32は、どちらも優れたデザインのチェアです。結論、重視したい点によって選ぶのが良さそうです。例えば…
モダンでシンプルなデザインを好む方:Knollのチェスカチェア
伝統的な工芸技術や細部のこだわりを重視する方:THONETのS32
予算を考慮したい方:Knollのチェスカチェア
どちらの椅子も魅力があることは間違いなしですので、デザインの歴史と個々の特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った椅子を選んでください!
(ちなみに)わたしたちが買ったのは
悩みに悩み、運命的な出会いをしたTHONET S32のヴィンテージを購入しました!ダイニング用に探していたというのもあり、今回は肘なしの形を探していました。ヴィンテージの良さは、ラタンの焼けなど新品と比較して深みが増しているというところ。今後ラタンの部分が壊れてしまっても、貼り直すことができるのでヴィンテージでも心配は少なく購入できると思います。目黒通りのinteriors Pocket Parkで美品のS32と出会うことができたので気になる方はぜひ行ってみてください!