「りいの俳誌」2024年7月・最終号に掲載された檜山哲彦主宰追悼文

お祝いのお言葉を大事に        

 檜山主宰の訃報に接し、深い悲しみに包まれております。2009年「りいの俳句会」に入会し、主宰執筆の俳句ディアローグぺージを読むことが、私の作句の啓発の源となりました。このページは私の教科書であり、何度も線を引き、書き込み、学びました。在籍した15年間、主宰の豊かな知識・語彙や導きには深い感銘を受けました。
 昨年の11月末、第12回「りいの俳句賞」授賞式でお祝いのお言葉をいただきました。とても感慨深いものがありました。多分、そんなに芳しくない体調の中で下さったお言葉と思うと心が痛みます。今、このお言葉は私の宝物となっております。
 主宰の私たちへのご指導には言葉では言い尽くせないほど感謝の気持ちでいっぱいです。在りし日のお言葉を偲びつつ、ご冥福を心からお祈り申しあげます。

俳論の深く耳底に冬の雷         宝来

春告鳥ふたたびとなくりいの句座     宝来

風光る哲彦句集音の中          宝来

(辺野喜 宝来)

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