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伝統工芸を扱う会社に突撃したよ!

これまで、創作活動を行う作家の支援をしたいという思いから事業を立ち上げ、試行錯誤を続けてきました。

そんな中、まちづくりに紐づいた伝統工芸品のリブランディングプロジェクトに挑戦したいなと思い、企画書などを構想中です。

今回は、企画書作成中に見つけた伝統工芸品をリブランディングする企業を見つけ、早速突撃訪問をしてきましたので、そこで聞いて見て学んで、感じ取ったことをまとめてみようと思います。

ストーリーの前に、まずは手に取ってもらうためのプロダクト開発

店頭に入って、まず初めに接客されたのは、子供の発育に関わるプロダクトだった。

まだ器用にスプーンを使えない子供が、口に運びやすいように設計されたお茶碗や、殺菌作用のある藍で染められた赤ちゃん用の服など。伝統工芸のストーリーを語りかける前に、その特性を活かしたプロダクトに目が入った。

どの製品も、その伝統工芸品としての価値を分解し、プロダクトとして「手に取りたい」と思わせるプロダクトになっていた。

接客を受けた方の説明を受けて納得したのは、「まずは手に取ってもらうこと」親であれば、子供の成長過程を考えて、環境にはお金を払うもの。また、その商品を選ぶ上で、成分や効果などを読み解く姿勢も持ち得ている。また、親でなくとも、出産祝いをあげる側としても伝統的かつ、発育に好影響を与えるとなれば、贈り物としても最適。

接客を受けながら、伝統工芸を未来に残すための手段として、すごく素晴らしい取り組みをされているなぁと納得しました。

想いを持った人たちが働いている

伝統工芸と呼ばれるモノは、経済合理性ではなく、人間の営みの中で生まれた文化的要素を評価する側面が強いです。その地域ならではの、器や布などは、日用品や贅沢品などとして広く認知されてきました。

伝統工芸品とは、一般的には日常生活の用に供され、手工業により製造される織物、染色品、陶磁器、和紙などを指す。

「Wikipedia」で調べてみた

しかし、経済成長に伴い、より安価で機能的なプロダクトが溢れかえり、その中で、多くの人々の生活の中から、姿を消した。そしていつの日か、「伝統工芸品」と呼ばれ、「昔ながらの技法で制作されたOOです」と、過去のモノとして語れられるようになってしまった。

<伝統工芸業界が抱える負のループ>
伝統工芸の技術が伝承されない→商品が売れない→経営的な問題を抱えている→事業は廃業を決断する→技術が途絶えてしまう

上記のような課題がある「伝統工芸」の世界ですが、その価値を時代に合わせて適切な形で変化し続け、しっかりと利益を出し継続的な仕組みを作っているものもあります。

このような課題を解決すべく、事業に取り組んでいます。と説明を受けました。


例えば、藍染。

労働着だったデニムは、普段着として着用されるようになり、今の時代のプロダクトとして残っているように、時代の変化に合わせて、使われるモノとして変化する必要がありそうです。

また、藍染体験をアクティビティとして提供するなど、モノ→コトへの変化にも対応していたりします。

全国各地にある伝統工芸品をしっかりと後世に残し、その素晴らしさを沢山の人に享受してほしい。そして、その感動をしっかりと売上にし、継続させたい。そんな想いを持って活動していると、話てくれました。


伝統工芸の未来に願うこと

僕自身、ともに活動してきた作家さんの多くは、オンラインではなく手仕事をベースにしている人が多かったです。事業を模索する中で、伝統工芸品というテーマに行き着いたのも、納得感があります。

別に、今後は伝統工芸品に特化します!ということはないですが、「手仕事による文化を後世に残していきたい」は、僕の想いの中に確実にあるような気もします。

時代は2023年。WEB3やら、AIやら、文明の発展がより一層一般化しそうな予感がする今。伝統工芸品は、消滅の一途を辿るのか?それとも「モノ→コト」に続く、新しい変容をみせ、文化は継承されより多くの人にその価値として認められるものになっていくのか?
※ちなみに、この記事のトップ画像はAIで「伝統工芸品のリブランディング」というテキストを入力して生成してみました(笑)

時代の変化に淘汰されたものは沢山あるわけで、そこは弱肉強食の世界でもあるとは思います。しかし、日本という独自の文化を形成してきた島国においては、伝統文化を起点にした観光産業としての発展のストーリーも確実にあると思います。

そんな可能性を模索しながら、文化に寄り添った事業ができるように、もう少しジタバタしてみたいと思う。

今回足を運ばせてもらったお店👇


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