食糧庫焼く

古代中国で大火事その意外な消火方法とは?


 身近な災害で人命を奪う事もある火事、その歴史は人類発祥より古く、
また、人口が密集するようになると被害も大きくなりました。
春秋戦国時代の中国は、すでに周囲を土壁で囲んだ城塞都市であり、
ひとたび火事となれば、甚大な被害が出ました。
そんな火事に、古代中国人はどう対応したのか?
実は、消火活動の一文が春秋左氏伝襄公九年に記されていました。

紀元前564年宋で大火事が発生する

紀元前564年、宋という小国で大火事が発生しました。
当時の知事は樂喜という人で、即座に消火活動と
難民の救助に当たるという事になります。

役立たずの名目消防総監を外へ出させる

この樂喜という人物は有能な知事でした。
大火の知らせを受けた樂喜は、第一に大夫の伯氏を城から出して
郊外から鎮火に貢献するように命じています。
実は、これは無能な伯氏を城から出してしまう方便でした。
経験のない消防総監に指示を出させると、それこそ大火事です。
そこで、伯氏を体よく後方支援と称して追い払い、
代わりに将軍の華臣を臨時の消防総監に任命すると、
現役の兵士を消防に充てて鎮火に従事させました。


小さな家は引き倒し、大きな家には水泥をかけて延焼を阻止

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