世界一食の豊かな名護市を目指して
本日プレスリリースをしたので、こちらでも掲載させていただきます
国産コショウ栽培の展示圃場を公開
農業生産法人株式会社クックソニア(代表 芳野幸雄/名護市)は、株式会社みらいおきなわ(代表取締役社長 宮里尚/那覇市)様と連携し、名護市アグリパーク内に国産コショウ栽培の展示圃場を設置し、名護市を中心とした農家や一般の方がコショウ栽培に興味をもち、さらに栽培できる仕組み作りを共有する活動をスタートしたことをお知らせ致します。
「名護市は、海に囲まれて水産物も豊かで塩も採れる。畜産業も盛んで、「あぐーの里」としても市で取り組んでいる。山から流れる栄養豊富な水ででサトウキビ、米、野菜、コーヒー、紅茶栽培も盛んだ。ここにスパイスまで名護産で栽培できたら、全ての食材を地元名護産でお客様をおもてなしできる」という名護出身のシェフの一言に感銘を受けて、野菜栽培と並行して、スパイスの試験栽培をはじめて10年が経ちました。
そしてこの度、そのスパイスの代名詞でもある、料理には欠かせない「コショウ」の国産での栽培へ挑戦する取り組みになります。
沖縄では以前から個人的に胡椒栽培をしている方がはいるが、趣味の範囲を越えておらず栽培方法などは未開拓である。一方、スパイスの国内市場が拡大する中、地球温暖化に伴う海外主要産地における栽培リスクへの懸念等により、最近は一般消費者、料理人、スパイスメーカー等から胡椒を含む国産スパイスの栽培可能性などの問合せや相談が増えている。
弊社における胡椒栽培も試験栽培の範囲ではあるものの、開花、結実し収穫も可能な段階にまで至っており、苗作りも実生、挿し木ともに実証済である。沖縄での胡椒栽培は、台風対策は必須だが気候的な問題はなく、栽培管理も海外の栽培を見る限り大きな設備投資も必要ないと思われる。
以上を踏まえると、胡椒を含むスパイス栽培は名護市の農業振興に加え、体験ツアー等の展開により沖縄観光の課題である北部地域の観光振興、ひいては地域の持続可能な発展にも寄与するものと考える。このように、現在のコショウ栽培を経営作物へと展開させる意義は極めて大きいと言える。
そこで本取り組みでは、展示圃場を活用し、胡椒の生産体制の強化及び普及を目指し、下記の目的を達成していきたい。
目的
① 「栽培指針の確立」
② 「栽培後の乾燥や加工技術の確立」
③ 「コショウ市場環境の把握」
④ 「関係人口作りを目指した体験ツアーの実証」
⑤ 「地産地消コショウ料理のメニュー開発」
⑥ 「地域の農家の収益向上の勉強会の開催」
連絡先・問い合わせ先 農業生産法人株式会社クックソニア
芳野幸雄(よしのゆきお)
080-5232-4234
okinawaharuser@gmail.com
株式会社みらいおきなわ
沖縄銀行が2021年6月に設立した銀行系地域商社です。 沖縄の銀行系地域商社として、これまで沖縄で育まれてきた「ヒト・モノ・コト」をつなげることで地域に新たな価値を提供することを目指しており、地域企業の販路拡大支援及びコンサルティング支援を行っています。 クリーンエネルギー(小型風力発電)導入支援など、環境に配慮した製品やサービスの取扱いにも力を入れており、県内への普及を通じて、持続的な地域社会の実現に貢献して参ります。
お問い合わせ・連絡先 ㈱みらいおきなわ
那覇市久茂地3-10-1
地域振興部 主任 新垣 太輔
080-7436-5842
農業生産法人株式会社クックソニア
2009年9月に設立。農業生産を軸に6次産業化を目指し、やんばるピクルスなど加工品の製造、カフェレストラン「クックハル」をなごアグリパーク内で運営。2011年4月に発足した、食で地域を元気にする「やんばる畑人プロジェクト」へ参画し、名護市の食の豊かさを伝える活動を進めています。