芳野幸雄(畑人)

沖縄で農業がしたくて2003年に移住。野菜の栽培を主軸に10年前からスパイスの栽培にも取り組み、いつか100% やんばる(沖縄本島北部地域)産のスパイスで美味しいカレーを作ろうと奮闘中。50歳を機に、農業とこれからの暮らし方を考える畑人(農家)です。

芳野幸雄(畑人)

沖縄で農業がしたくて2003年に移住。野菜の栽培を主軸に10年前からスパイスの栽培にも取り組み、いつか100% やんばる(沖縄本島北部地域)産のスパイスで美味しいカレーを作ろうと奮闘中。50歳を機に、農業とこれからの暮らし方を考える畑人(農家)です。

マガジン

  • スパイスで地域を元気にする

    沖縄県北部、やんばるという地域で農業を営んでいます。野菜作りの他に、亜熱帯海洋性気候という素晴らしい恩恵を受けてスパイス栽培にも挑戦中。いつの日か、自分の育てた、やんばる産100%のスパイスカレーを作るのが夢

  • 農業がしたくて沖縄に来て20年目。全てを書いていきます。

最近の記事

今年も開催「SPICE CIRCUS」

2024.11.24(日)沖縄県名護市にある、「なごアグリパーク」にて やんばる畑人プロジェクト主催の「SPICE CIRCUS」が開催されます。 今年で3回目、やんばるのスパイス、食材を使った1日限りのメニューで皆様をおもてなしさせていただきます。 ワークショップ充実 ワークショップにはなんと日本の2大スパイスメーカーさんが参加です。 詳しくは、Instagramアカウント @yanbaruharuserpj で確認してみて下さい。本来であれば競合する2社ですが、国産ス

    • 世界一食の豊かな名護市を目指して

      本日プレスリリースをしたので、こちらでも掲載させていただきます 国産コショウ栽培の展示圃場を公開 農業生産法人株式会社クックソニア(代表 芳野幸雄/名護市)は、株式会社みらいおきなわ(代表取締役社長 宮里尚/那覇市)様と連携し、名護市アグリパーク内に国産コショウ栽培の展示圃場を設置し、名護市を中心とした農家や一般の方がコショウ栽培に興味をもち、さらに栽培できる仕組み作りを共有する活動をスタートしたことをお知らせ致します。   「名護市は、海に囲まれて水産物も豊かで塩も採れ

      • やんばるでコショウを栽培しよう③

        苗を定植して約4ヵ月が経ちました。個体差はありますが、元気のいい子は1mほど成長してきました。 暑かった夏を乗り越えて 夏の沖縄の最高気温も少しづつ上昇していたのですが、今年は特に35℃を超える日が続きました。さすがのコショウたちも新芽が焼けてしまい、ほとんど動きのない日々が1か月ほどありました。 9月に入りようやく落ち着いてくて、新しい節からは発根が始まり、ピタピタと柱にくっついてきてます。 ※反省点としては、ハウス栽培でもあるので、来年は夏前に遮光ネットをかけようと思

        • やんばるでコショウを栽培しよう!②

          毎日せっせと畑をやりながら、時間を見つけては、コショウ栽培のいろいろを試してみる。 今回は実生での苗作りに挑戦。 完熟して赤くなったコショウの実を取り分ける作業から。 今回は果肉が付いたまま、1ポットに2粒づつ播種してみました。 やんばるの夏は日差しが強すぎるので、納屋の光があまり照りつけない場所に置いて、常に土が湿っている状態をキープ。 1ヶ月が経ち、元気な子が発芽し始めました! 「か、かわいい」。 先っちょに乗っているのは、果皮が無くなった種、いわゆる「やんばるホワ

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          3本

        記事

          やんばるでコショウを栽培しよう!

           ここまで、やんばるでのスパイス栽培の可能性について何回が投稿しています。いろいろなスパイスの可能性がある中で、いちばん注目度が高いのはやはり「コショウ」。 10数年前に、普通に山に溶け込んで実をつけているコショウを見てから、遊びで苗を作って栽培したり、家の庭に植えて、生態を観察したりしていました。  今回はそんなやんばるのコショウを本格的に試験栽培をしていこうと思います。まずはハウスの中での鉢植え栽培で、夏の台風と冬の低温を回避することで、露地栽培との比較を見てみようと思い

          やんばるでコショウを栽培しよう!

          やんばるパンチフォロン

          私の尊敬する料理人さんから、 「スパイス栽培していくならパンチフォロンを作ろうよ」 と何気ない一言から始まった挑戦。 毎年1品種づつ、試験栽培を繰り返し5年という月日を要して、今季ようやく完成しました。 パンチフォロンとは、パンチ=5つ、フォロン=スパイスで、ベンガル地方の5種類のホールスパイスミックスです。 沖縄では、クミンがなかなか育たないので諦め、「やんばるパンチフォロン」は、コリアンダーシード、カロンジ、フェヌグリークシード、沖縄のシマナ―シード(マスタード)、そして

          やんばるパンチフォロン

          やんばるパンチフォロン

          「ベンガル地方でよく使われてるホールスパイスのミックスにパンチフォロンというのがあるよ」と数年前に知人から教えられた。 panchは「5」を意味し、phoronはスパイスを意味するので文字通りに「5つのスパイス」という意味になるらしい。 やんばるは冬から春にかけてがせり科の植物の作付け時期でもあるので、毎年少しづつ、他のスパイスと合わせて栽培に調整しています。 今期は、ニゲラ、フェヌグリーク、コリアンダー、ディル、マスタードが調子よく、クミンはほとんど発芽無し、発芽しても

          やんばるパンチフォロン

          やんばる産スパイスの栽培と活用の可能性について

          2023年11月19日、沖縄県名護市にある「なごアグリパーク」にて, SPICE CIRCUSというやんばる産スパイスをふんだんに使用したフードフェス を開催しました。美味しいスパイス料理を味わうというフードフェスの主目的と、来場者に「もっとスパイスを身近に感じてもらう」という裏テーマを 掲げ、フードブースの他に、金川製茶さんの茶畑と果樹園を歩き香りの食材を摘んでからのオリジナルチャイ作り、エスビー食品さんのスパイスを使って適塩での美味しい料理作り、そして私のスパイス畑を巡る

          やんばる産スパイスの栽培と活用の可能性について

          自分で育てたスパイスでカレーを作るvol.4

          2023年9月17日、今回で4回目となりました。 今春に収穫して乾燥しておいたやんばる産スパイスたち、そしてカレーリーフ、バイマックルーなどのフレッシュリーフをふんだんに使い、やんばるの旬を切り取ったスパイスカレープレートに仕上がったかな。 さらに、やんばるで採れるスパイスになりそうなものを採り入れてみました。 月桃の実は乾燥させてカルダモンのように 金川製茶さんの茶葉の新芽は乾燥させてカスリメティのように カラキの葉は乾燥させてパウダーにしてシナモンのように 自分で育て

          自分で育てたスパイスでカレーを作るvol.4

          自分で育てたスパイスでカレーを作るVol.3

          やんばるの4月は、春の終わりと夏の始まりの季節。 畑では、セリ科などの植物は花芽をつけて種を作る準備に入り、夏の主力作物である島オクラの作付けが忙しくなる。 そんな時期のやんばるでは、グリーンカレーのペーストに使うスパイスやハーブが揃う。 左下から時計回りで、カー(タイの生姜)、レモングラス、パクチー、ホールスパイス(ブラックペッパー、コリアンダーシードは昨年収穫して乾燥したもの)、青唐辛子、島らっきょう(ホームデーンの変わり)、ニンニク、そしてバイマックルー(コブミカンの

          自分で育てたスパイスでカレーを作るVol.3

          香祭(かばーさい)2023.3.26

          食で地域を元気にする「やんばる畑人プロジェクト」のフードフェス、香祭(かばーさい)が2023.3.26に開催決定。 丸12年という活動の節目の開催ということで、今回のテーマは「原点回帰」 「やんばるは美味しい」を世界へ発信して、世界一豊かな地域「やんばる」を目指そう!と、ただただその夢に向かって前だけ向いて走っていた発足当時の気持ちを呼び起こす。 続けることの難しさ この12年の間に、たくさんのフードイベントが沖縄じゅうで開催されてきたが、民間が主体となって続いてるものは

          香祭(かばーさい)2023.3.26

          自分で育てスパイスたちでカレーを作るVol.2

          お正月のお店の休みを利用して、「自分で育てたスパイスたちでカレーを作るVol.2」を開催しました。 1/2,3の2日間、Cookhalを使って1日限定15食でしたが、おかげさまで完売することができました。 今回はやんばる産ブラックペッパーをふんだんに使ったチキンペッパーカレーをメインに、伊平屋島産の島ダコのカレー、キャベツのアチャール、卵のアチャール、インゲンのタルカリ、ナスのモージュ、新じゃがのカトゥレット、ミニトマトのアチャール、とやんばるの旬の食材をふんだんに盛り込んた

          自分で育てスパイスたちでカレーを作るVol.2

          2023年 国産スパイス元年

          ここ数年で一気に巻き起こったようなスパイスブーム。 スパイスカレー店があちらこちらにできたり、キャンプブームと 合わさってキャンプ料理にもスパイスが使われ、おうちごはんが多くなった ことで、自宅でも本格的なスパイス料理が作られるようになった。 「やっと来たな」 12年前からスパイスの可能性を感じ、スパイスの国産化を目指し、亜熱帯多雨林気候という奇跡のエリア、沖縄県本島北部「やんばる」でコツコツと試験栽培を繰り返し、少しづつ栽培可能なスパイスの種類や量を増やしてきた。そんな

          2023年 国産スパイス元年

          やんばるスパイス研究所を立ち上げます!参加トークンプレゼントします!

          こんにちはon the farm、FiNANCiE畑人3.0芳野幸雄です。 皆様のたくさんの応援を頂き、on the farmの立ち上げからonline配信のスタートとゆっくりですが、着実に前進しています。不定期のポップアップ営業からはじまり、月一開催の「畑の声を聞く料理教室」も来年3月まではお約束通り継続できそうです。本当にありがとうございます。 農業を志して来沖して今年で20年という節目をむかえました。沖縄に来る前に思い描いていた、仲間と出荷グループを作って「自分たち

          やんばるスパイス研究所を立ち上げます!参加トークンプレゼントします!

          プラットフォーム協同組合

          農業を志して沖縄に移住して今年で20年という節目をむかえた。沖縄に来る前に思い描いていた、仲間と出荷グループを作って「自分たちが作った作物は自分たちで販売する」という直接流通は、「沖縄畑人くらぶ」というブランディングで、地域のスーパーなどでもコーナーを作っていただけるほどに成長致した。 この20年という時間の中で、たくさんの取り組みにも挑戦し続けている。 異業種の方々と繋がり、食で地域を元気にする「やんばる畑人プロジェクト」、「6次産業化」、「新規就農支援」、そして「on t

          プラットフォーム協同組合

          奇跡の地域やんばるでSPICE CIRCUS

          沖縄は亜熱帯気候とは言われているが、その中でも沖縄が世界で唯一無二の気候だということをご存知だろうか。 『亜熱帯多雨林』という、とても珍しい気候で、奇跡の気候と称されている。世界で見ると同緯度地域はリビアやインドなどの砂漠地域が多いが、 沖縄だけが近傍を流れる暖流の黒潮とモンスーンが大きく影響し、亜熱帯多雨林が発達しているのだ。そんな中でも「やんばる」といわれる本島北部地域は、その恩恵を受け、森が多く存在し、美しい川が流れ、栄養豊富な水が海に注ぎこむ。まさに奇跡の地域。 そん

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