【現役訪問看護師】訪問で大事だけど見落としがちなこと
私は看護師1年目の時から訪問看護師として働き、いろんな利用者さんのご自宅へ訪問してケアを行ってきました。
訪問看護では、利用者さんの状態を確認し、点滴や吸引など医療的なことだけでなく、オムツ交換や食事の介助、お散歩の付き添いなど、利用者さんが元気に生活できるよう幅広いサポートを行います。
そんないろいろなケアを行う訪問看護ですが、利用者さんをみる上で、大事だけど意外と見落としがちなポイントがあります。
それが「足先」の観察です。
足先には大事な情報がたくさん詰まってる
なぜ足先…?と疑問に思うかもしれませんが、
足先には、その人のさまざまな情報が詰まっています。
足が冷たい、色が悪い
足の甲が浮腫んでいる
爪が伸びきっている
爪が分厚くなっている
水虫っぽい
踵が赤くなっている(床ずれ)
足のむくみや色が悪いのは持病が悪化していたり、病気が隠れているサインだったりします。
また爪が伸びていたり水虫っぽいと「お風呂入れていないのかな」と、訪問していないときの生活をイメージすることができます。
このように足先にはいろんな情報が詰まっていて、ケアに繋げることができるとても大事な観察ポイントです!
見落としがちになってしまう理由
しかし、毎回足先までチェックできているかというと、そうではありません。
足のケアがメインで訪問を行なっている場合でない限り、他にやるべきケアがあるので、どうしても足を見るのが後回しになってしまいます。
靴下を履いているとなおさら見落としがちに。
また、身なりを綺麗にしているご高齢の方であっても、靴下を脱いでみると爪は伸びきり指の間は水虫だらけだった、というケースはいくつもあります。
訪問して毎回チェックするのが理想ですが、時間的に難しい時は、次に訪問した時に優先的に足をみるようにしています。
私が実際行っている「足先のケア」
私が実際行っている足先のケアは、
足湯
爪切り
アロマオイルでマッサージ
などです!
水虫があれば皮膚科でお薬をもらうようにしてもらっています。
特に女性の方は、アロマオイルでいい匂いに包まれながら足が綺麗になるのがとても嬉しいようで、好評のケアです!
足のケアをするととても喜んでもらえる
足のケアは、特にご高齢の方にとても喜んでもらえます!
その理由として、高齢の方は
体が硬くなって足に手が届かない
足先まで綺麗にするのが億劫になる
などの背景があり、なかなかお手入れが行き届いていないからです。
また、足を綺麗にしてもらえるのは血行も良くなりとても気持ちがいいです。
結論:足先を観察してケアに繋げるのが大事
足先には、病気の状態だけでなく、どんな生活を送っているのかという情報までみることができる大事な観察ポイントです!
そして観察したことを、自分なりにケアに繋げることが訪問看護の醍醐味だと思います。
30分の訪問の中でその人のために何ができるか、日々考えて行きたいと思います!