まだラゲブリオ?
約1年前、コロナ治療薬のラゲブリオについてブログに書きました。
いまだにラゲブリオ(2023年2月28日)
EUという巨大市場においては効果がないとのことで承認取り下げとなったもの。
それなのに日本では積極的に使用されたもの。
当時厚労省が公開している「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き」は当時は9版でしたが、現在は10版となっています。
それでもいまだにラゲブリオ(モルヌピラビル)が推奨されています。
当時のブログに
『日本はどこまでも在庫処分場です。』
と書きましたが、いまだに続いているようです。
そしてようやくこの話題がネットニュースになって出てきました。
新型コロナ薬「有用性なし」の衝撃 1600億円以上を売り上げた「新薬」は無駄だったのか
記事の冒頭にもあるように
『3月13日(水)、厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が「ラゲブリオ使っても新型コロナによる入院や死亡のリスクは一般的な治療と変わらず、余分なお金だけがかかる」』
という内容のことを発表したとのこと。
「新型コロナによる入院や死亡のリスクは一般的な治療と変わらず」ってとこは言い過ぎですね。
EUでは「十分な治療効果が得られなかった」と評価しているのですから。
国が認めてしまった薬、そして今でも認め続けている薬ですから、「一般的な治療と変わらず」としか言えないのです。
どこまでも国は責任逃れです。
そして薬代が高すぎるというところを強調して、「費用に見合った効果がない」と言うことを主張したいのでしょう。
製薬会社を悪者にしたいだけ。
何度も言いますが、国はいつでも責任逃れしか考えていません。
絶対に過ちを認めません。
ぶっちゃけ言えば実態は、
「効果のない薬なのに、日本では1,600億円以上売り上げている」
とのこと。
効かない薬に血税を使用し、ただただ製薬会社を儲けさせただけというのが実態です。
ただのポンコツ薬に対して1,600億円ですよ。
日本の大事な大事な税金が、メルク社(日本法人はMSD社)にただただ流れたというだけ。
効かないだけならただの詐欺ですけど、1年前のブログに書いたように、重篤な副作用まで起こしています。
これじゃただの毒薬です。
見た目もそのまんま毒薬っぽいですけどね。
こんな効きもしない薬を飲ませていた患者さんに一体どう説明するのでしょうか?
説明できないから国は
「ラゲブリオ使っても新型コロナによる入院や死亡のリスクは一般的な治療と変わらず、余分なお金だけがかかる」
としか言えないのですね。
というか、処方していた医者も情けないです。
国の言うことやガイドライン(手引き)を疑わずに、頭も使わずに処方していただけ。
というかいまだに処方している医者なんているのでしょうか。
不勉強をさらけ出しているようなものです。
上記記事には2023年の国内における医薬品の売り上げランキングが紹介されています。
他の年のデータはこちらでみることができます。
https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan/thought-leadership/topline-market-data
1位、2位は癌に対する薬剤です。
オプジーボって今でもよく使われているんですね。
より癌が大きくなるケースも多く報告されているというのに。
オプジーボは2016年からのデータをみると大体年間1,000億円程度の売り上げで一定していました。
それがなぜか2021年から売り上げがぐんぐん伸び始め、2023年は1,600億円です。
キイトルーダもオプジーボと同じ抗PD-1抗体に分類される薬剤になります。
キイトルーダも2023年には売り上げを前年から300億以上伸ばしています。
なぜか(?)2021年以降、癌が増えているようです。
癌に使用される免疫チェックポイント阻害剤を必要とする人が、2021年以降急激に増えていることがわかります。
ちなみにオプジーボとキイトルーダを合わせた売り上げをみてみると、
2020年は合計2,200億円。
2021年は合計2,400億円。
2022年は合計2,800億円。
2023年は合計3,200億円。
順調に伸びています。
なぜなんでしょうね…。
2021年から遺伝子注射である新型コロナワクチン接種が始まっていますけど。
たまたまですかね。
話を元に戻します。
3位のリクシアナは抗血栓薬です。
これも2021年以降、前年比12~15%ずつ順調に売り上げを伸ばし続けています。
他にも抗血栓薬はいろいろありますから、ただただシェアを伸ばしているだけという可能性もありますが、2021年以降抗血栓薬を必要としている人がなぜか(?)増えているという可能性もあります。
というか、5位にあの「タケキャブ」が入っていることにびっくりしました。
前回ブログに書いたP-CABという胃薬です。
胃薬がこんな上位にくるなんて驚きました。
あまりにもタケキャブばら撒きすぎじゃないですか?(=医者が安易に処方しすぎ)
天下の東大が
「ピロリ菌除菌後の胃がん発症リスクを上昇させる可能性がある」
と発表した薬です。
タケキャブで癌を増やし、オプジーボ・キイトルーダで治療するという見事なマッチポンプが成立します。
製薬会社同志で持ちつ持たれつの良い関係を築いているかのようです。
まぁさすがにそこまで考えていないとは思いますけど、うまくできすぎています。
ちなみにキイトルーダを取り扱っている製薬会社は日本法人でのMSD社(メルク社)です。
ラゲブリオに続いてまたMSD(メルク)が登場です。
ちなみにオプジーボは胃癌・食道癌に適応があります。
キイトルーダは食道癌に適応が通っています。
ピロリ菌除菌後は逆流性食道炎になりやすく、食道癌リスクが上がると言われていますね。
ピロリ菌除菌を除菌してくれてタケキャブ使ってくれたら、胃癌・食道癌どっちにも転ぶ可能性があります。
どっちにしろオプジーボもしくはキイトルーダという高額薬剤のお客様となります。
ちなみにタケキャブの添付文書にはこんなことが書かれています。
---
15.1.3 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
15.1.4 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
---
漫然と飲んでいたら骨折リスクが高まるよ。
腸内細菌も乱れるよ。
ってことです。
胃酸を強力におさえ続けていれば当然予想されることです。
前回のブログでも書きましたが、タケキャブを批判しているわけではありません。
「薬は使いよう」です。
症状がつらいときはやはり薬が役に立ちます。
しかし漫然と飲むのではなく、薬に頼りすぎないで他の対処法を考えていくべきです。
そもそも根本として強力に胃酸を抑えつづけることが果たして正しいのか?を考えなくてはいけません。
気づいたらなぜかラゲブリオの話からタケキャブに変わってしまいました。
ラゲブリオのニュースでしたが、深掘りしてみていくとネタがじゃんじゃん出てきてしまうんですね。
それくらい医療の世界にはおかしなことだらけなのです。
最後に。
記事の中に
「現在ラゲブリオを処方している医療者はどのように受け止めるべきか」
として、
『今後、医療者がラゲブリオの使用を考える場合、患者に対し「現状では入院や死亡を防ぐ効果はないと評価されていますが、2万6千円ほど自己負担がかかります。それでも使いますか?」という風に確かめる必要があるかもしれません。』
と書いてあります。
このコメント一品すぎます。
誠実な医者ならちゃんと説明するでしょうね。
ついでに、ニュースの下部にある注釈にも注目です。
---
※4…メルク社の決算資料によれば、2023年のラゲブリオの全世界での売り上げは2022年から4分の1ほどに減少し、14.28億ドル(2023年平均レートの1ドル140円として1999億円)。一方で日本における売り上げは逆に2.5倍以上に増加し1280億円に上っている。海外での流通量が大幅に減っているのと比較し、日本では非常に多くのラゲブリオが使われていることが推測される
---
全世界での売り上げは4分の1に減少しているのに、日本では逆に2.5倍以上に増えているという…。
日本ってどれだけなめられているのだか。
日本が海外からなめられているのか、日本といいう国が国民をなめているのか。
どっちもあるでしょうけど、だから自分で勉強しないといけないのです。
「自分の身は自分で守る」
これが良くわかる記事でしたね。
無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。