富と権力を集中させる10の原理

本日は1冊の本を紹介します。

アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理 / ノーム・チョムスキー

メインタイトルは「アメリカンドリームの終わり」ですので、これだけだったら別に興味も持たなかったのですが、副題「富と権力を集中させる10の原理」あるいは本の帯に書かれている言葉に興味がわきました。

帯には『建国以来の下劣で恥ずべき行動原理』と書かれ、10個の原理が書かれています。

原理1:民主主義を減らす
原理2:若者を教化・洗脳する
原理3:経済の仕組みを作り変える
原理4:負担は民衆に負わせる
原理5:連帯と団結への攻撃
原理6:企業取締役官を操る
原理7:大統領選挙を操作する
原理8:民衆を家畜化して整列させる
原理9:合意を捏造する
原理10:民衆を孤立化させ、周辺化させる

これ、アメリカだけでなくまさに日本でも行われていることではないですか?

現代は民主主義社会というのは幻です。
結局富裕層とか権力者にとってみれば、民主主義は困るのですね。
自分たちだけに都合の良い政策・システムじゃないといけないのです。
ロビー活動やらお金の力を使って自分たちに都合の良い政策を作る。
そんなことばかりですね。

この本を読んでいつものごとく付箋だらけになりました。
気になるところをいくつかご紹介します。

まず「原理2:若者を教化・洗脳する」のところでは、
『もうひとつの方策は、授業料の値上げです。…中略…この授業料値上げが、学生運動を押さえ込むために意図的・計画的になされた…』
とあります。

慶応の学長が、国立大の授業料を100万値上げしろとか訳のわからないこと発言したり、実際に東大では授業料を値上げが提案されています。

東大授業料11万円値上げ、9月にも決定 経済支援は拡大

国立大は「国立大学法人化」されたとはいえ、国が財政的に責任を持つものとされています。
もちろん十分な支援はないと思いますが。
それに東大なんて国からたくさんの支援が入っているはずだと思うのですがね…。
東大で「お金のやりくりが大変だから」というのなら、地方の国立大なんてもっと値上げしないとやっていけないのではないでしょうか。

そもそもが、国が教育にかけるお金を減らしているのが根本原因です。

そしてこの項では、学生を借金漬けにすることも書かれています。
日本でいえば奨学金という名の借金ですね。

『こうして、若者たちは永遠に権力に服従するよう強いられるのです。』
と書かれています。

また教育内容についても言及されています。

『最近の公教育は、教育を技術訓練に貶めることに力を注いでいます。こうして、子どもたちの創造性や独立心を奪うのです。これは単に生徒・学生だけではなく、教師の創造性や独立心さえも奪います。それが「テストのための教育」です。』

腑に落ちまくりです。

みんなと一緒じゃないと評価されないんですよね。
はみ出ていると「ちょっと変わっている子」とされ、今の時代じゃすぐに「ADHDの気があるんじゃないか」のレッテルを貼られます。
最悪の場合精神科につなげられ薬漬けです。
「普通であって欲しい」という親の心も利用され、我が子に薬を飲ませて個性を失わせていくのです。

子どもなんて変わっててなんぼじゃないですか?
すべてみんなと一緒の方が気持ち悪いです。
変わっているところを評価してあげられる親・教師だといいですね。

本の紹介の続きです。
同じ項(原理2)のと頃にこのような事も書かれています。

『しかし、このアメリカでは、権力を批判する人たちを貶める言葉が「反米的」「反アメリカ的」という言い回しなのです。』

日本においては権力を批判すると「変態」「変人」「キチガイ」でしょうか。
新型コロナワクチンにおいては「ワクチン=権力」という感じでした。
これに従わないと、上記のレッテルを貼られました。
ちなみに上記のよろしくない言葉は自分が言っているのではなく、ワクチン推進者が使っていた言葉です。

さてこの項にはこのような言葉が書かれています。

『政府の御用学者や企業のゴマすり連中に中傷されようとも、気にすることはありません。かまうもんか、です。言いたいことを言いたいように言うのみです。』

その通りでございます。
自分も書きたいことを書きまくるのみです。

原理2だけでかなりの量になってしまいました。
あとはみなさん興味を持たれたら、ぜひ読んでみてください。
社会のシステム、どうやって民衆をコントロールしているのかなどその手口がわかると思います。
上記の本は決してアメリカだけの話ではありません。

最後に1個だけ紹介します。
「原理9:合意を捏造する」のところからです。

『けれども、広告産業がなぜ、そのような巨大な資金を費やすのかといえば、放っておけば民衆というものは理性的な判断を下すものだと、知っているからです。』

『民衆は何もしなければ理性的な判断をするからこそ、かれらを非合理的・非理性的な動物に変える必要があったのです。だからこそ、巨大なエネルギーとお金をそのことに注ぎ込んでいるのです。』

これ、まさに新型コロナワクチンによって行われたことですね。
国は巨額のお金をインフルエンサーなどにばら撒いて、ワクチン接種を推奨しました。
ちなみに新型コロナワクチンだけでなく子宮頸がんワクチンもです。

いまや国も広告会社やPR会社を利用しています。
お金を使ってプロに頼み、印象操作をしています。
心理戦術を駆使して人々をコントロールしています。

なんなら小泉も使っています。

小泉進次郎は「PRに1億円」で「うまい会見」実現 すべては「小泉家の資金力のなせるわざ」

どうりでこの人のいう言葉は心に入ってこないのですね。
中身がないというか。

別にこの人を批判しているわけではありません。
まっっったく興味がありません。それだけです。

ちなみに余談ですが、いまだにワイドショーでは連日兵庫県知事の話題ばかりです。
自分も最初は「おねだり知事」なんてせこいな、なんて思っていたのですが、さすがにここまでくると何か不自然さを感じます
あまりにもメディアはしつこすぎるし、もはやイジメのようにもみえてきます。

すると、この兵庫県知事はどうも利権にメスを入れていたのですね。
定年を超えて県の外郭団体の役員についている人たち(再就職。いわば天下り)に退職を求めていたようです。
(「兵庫県 外郭団体 退職」などで検索してみてください)

それに自らに身を切る改革を課して、退職金やら給与を減額していました。

齋藤知事の退職金は「1500万円以上」 運転手にも「自宅を教えない」特異な性格で「災害対策本部名簿も空白に」

大体どこの知事も、どこからか物もらったりしているのではないでしょうか。
もちろんパワハラの実態とか自分は知りません。

でもいまやなんでもかんでもパワハラとされますよね。
どこかの国会議員のように、札幌市職員や道庁職員を東京まで頻繁に東京来させる人がいましたが、よっぽどこっちの方が悪質だと思います。
その費用だって税金ですよ?
なぜこっちにはメディアはここまでしつこく報道しないのでしょうか。
議員辞職するまでしつこく報道してほしいものです。
われら道市民税を無駄なことに使われたのですから。

ちょっとした発言をパワハラとされ、足下をすくわれちゃうのですよね。
だってみんな録音しているとかおかしいですよ。
パワハラの現場が録音できたのなら、なぜそのときに世間に出さないのでしょうか。
そのときになぜ問題にしないのでしょうか。
なぜいまになってみんないっせいに出てくるのでしょうか。

「利権に食い込む」という行為はマジに危ないのです。
利権とは少し異なりますが、特別会計に食い込もうとした石井紘基議員が殺されたように、最悪命の危険が生じます。

もちろん自分は齋藤知事を擁護しているわけではありません。
パワハラの実態を知っているわけではありませんので。
少なくとも、東京に呼び寄せていた国会議員の方がひどいパワハラだと思います。
ひょっとしたら札幌市職員や道職員の中には精神的にやられてしまっている人もいるかもしれませんよ。

齋藤知事を擁護しているわけではまったくないのですが、やはりさすがにここまでくると、不自然さ、違和感を強烈に感じるのです。
報道の仕方も執拗だし、ここまで攻撃されても意地でも辞任しない知事。

天下りというおいしい利権を守るために行われた壮大な仕組まれたキャンペーンかもしれません。
自殺された方についても、本当に齋藤知事だけに責任をなすりつけられるのか、実態はわかりません。

にしても、パワハラパワハラというけど、メディアの書く言葉もイジメそのものですよね。
ワイドショー見るのも嫌になってきます。

物事って、多角的に見ることが必要ですね。
特に今の時代はメディアを使っていとも簡単に印象そうされてしまいますから。
ある出来事をそのまま真に受けるのではなく、疑ってかかることも必要です。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。