No.198 父さんの苦労知ってる靴の底
2004年に創立70周年を迎えた英国国際交流機関「ブリティッシュカウンシル」が世界の102カ国の4万人から票を集めた「世界で最も美しい英単語」があります。いったい、何だったと思いますか?
第9位 liverty 解放
第8位 freedom 自由
第7位 destiny 運命
第6位 fantastic素晴らしい
第5位 eternity 永遠
第4位 love 愛
第3位 smile 微笑み
第2位 passion 情熱
そして、栄えある第1位は~、ジャカ・ジャカジャーン!(効果音)
そ・そ・それはぁ…、な・な・な・な・何とぉ(引っ張るでしょ!)
「mother」(お母さん)でした。
「hope」(18位)や「peace」(11位)や「love」(4位)をぶっちぎりで抜いちゃった「mother」、畏るべし!
ああ、それなのに、それなのに、相棒、いや伴侶、いやいや「父」の「father」は、「kangaroo」(カンガルー、50位)にも「gum」(ガム、69位)にも負けたらしく、順位は分からずじまいです…。昨日は、「父の日」でした。
アメリカのワシントン州スポケーンのソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)という女性は、男手一つで愛情を注ぎ、ソノラを含む6人の子どもたちを育て上げてくれた父親のウィリアム・ジャクソン・スマート(William Jackson Smart)をとても敬愛していたそうです。
1909年5月、教会で行われた母の日のお祝いに参加していたソノラは「なぜお父さんの日はないのだろう?」という疑問を抱き、大好きなお父さんのための日を作りたいと、地元の牧師教会に相談しました。翌1910年、当初は、ソノラの父の誕生日である6月5日に開催予定だったようですが、準備が間に合わずに延期となり、6月の第3日曜日が父の日として定着することになったのだそうです。
「母の日」はすぐにアメリカ国内に定着したというのに、「父の日」はなかなかそうもいかず、「父の日」が正式にアメリカの祝日として認定されたのは60年も後の1972年になってからのことだったといいます。
日本に「父の日」が伝わったのは、1950年(昭和25年)ごろだそうですが、一般的に浸透しだしたのは1981年(昭和56年)に「日本ファーザーズ・デイ委員会」(日本メンズファッション協会)が設立されてからのことだそうです。まだまだ30歳の若いお父さんということになるのでしょうか?
「父さんの苦労知ってる靴の底」(可可子)
これは、2018年(平成30年)「サラリーマン川柳」の平成最後となる一句です。どこかで、誰かが見ていてくれる擬人法の句ですが、できれば家族に見ていて欲しいものですね。ガンバ、お父さん!